フェイスブックによる開発者向けの会議 “F8 Conference 2018” が、日本時間の本日から開催されています。
冒頭の基調演説は、もちろんザッカーバーグ社長です。
フェイスブックは、そのデータが先の大統領選挙での選挙運動に不正に利用されてしまったようで、現在渦中の中にあるのですが、そんなことはどこ吹く風。起きてしまったことは、起きてしまったこととして、社としてどのような対策を行っているかを含めて、フェイスブックがどこに向かっているのかを見事に説明していました。
フェイスブック上でライブ配信された動画の録画はこちらです:
続いて、フェイスブックや傘下にあるインスタグラムなどに今後新たに追加される機能が紹介されたのですが、度肝を抜かれた機能がひとつ。
なんと、フェイスブックに「出会い機能が追加される」との発表が!
一瞬、耳を疑いましたが、ザッカーバーグ社長は大真面目です。どのようなニュアンスで紹介されたのかは、動画を観ていただくとして、どう思います?これ、フェイスブックに出会い機能です。
「他の友達には、その機能を使っていることが分からないようになっている」ということですから、実名登録が基本のフェイスブックから、一歩踏み出した新機能ということになります。
◆ 日本での公開はあるのか?
そうはいっても、日本でも公開されるかというと、どうでしょうか。
例えば昨年発表された、動画鑑賞用のフェイスブック・ワッチは、まだ日本では公開されていないようです。規制がらみの理由がありそうな雰囲気を感じます。
さて、出会いの機能にAIが絡んだら、どうなるのでしょうね?お似合いの相手を見つけるという意味だけではなく、安全面に対する配慮を含めてです。
フェイスブックでは、いわゆるスパム(迷惑行為)への対策にAIを導入済みということは既に承知の事実のようですから、もしかすると、安全面に関する対策についても自信があるからこそ、出会い機能の公開に踏み切ったのかも知れません。
◆ 日本には「えひめ方式」という自治体による結婚支援が!
ところでふと思い出したのですが、自治体による婚活支援が、一時期ずいぶんと話題になりましたよね。
そこで調べてみたら、フェイスブックなんかよりもずっと前に、なんと自治体による婚活支援ではAIを既に導入済みだったんですね。
その名も「えひめ方式」だそうで、nippon.com にとても参考になる記事『結婚支援でも成果出すビックデータ:「えひめ方式」とは?』が掲載されています。
AIは何をするかというと、ビッグデータとして蓄積された過去のデータを学習して、「あなたには、この人があうかも」という提案をすること。
これまでの「両者による条件があうこと」からは、逸脱したところまで含めて判断をするようなのですが、それによって、本人達が自分では気付いていなかった自分の判断や考えに「気づき」が発生するのだとか。
ビッグデータといえば、そう、フェイスブックです!
投稿の内容や、「いいね」をつけて反応したり、あるいはセミナーなどへの参加やどこそこにチェックインしたなどなど、全てがビッグデータ化されているわけですから、それをAIが学習してとなると……。
ちょっと怖い気もします。
でもまあ、これも時代だということなのでしょう。いずれにしても発表ほやほやのこの新機能、どのように受け取られていくのか興味津々です♪
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