ネット上で「フォローする」とは、どういうことなのか?

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 ソーシャルメディアの使い分けについて、質問を受けることがたまにあります。

 お話しを伺ってみると、つながる人達との関係性をどのように捉えるのかで迷うことが多いようです。

 札幌Geezer的には、ネット上だからと特別に構えることはせずに、リアルの場合と同じに考えるのがシンプルだと思っていますが、フォローだけはリアルには無い関係なので、これがわかりにくい原因になっているようです。

 そこでこの投稿では、つながりの濃さという視点で、ネットつながりを4段階に分けて説明してみます。

 4段階とは、購読(配信の受取りで、YouTubeはこれ)、フォロー(Twitter・Instagramなど)、友達(Facebook)、コネクション(Linkedin)です。

 ソーシャルメディアを使い分けるための参考になれば幸いです。

購読:インターネット上では、最も薄いつながり

 購読という言葉は、リアルではよく使います。雑誌も新聞も申込みをすると、あとは自動的に届けてもらえます。

 インターネット上には、このような「申し込むと届けてくれる」無料のサービスが無数にあります。それも、読むものに限ったことではありません。

積み上げられた雑誌を横から写した写真
申し込むと届くようになる購読

 例えば、みなさんご存知の YouTube は「チャンネル登録」をすると、自分の登録チャンネル画面に、新しい動画が文字通り届けられます。

 同じように、ポッドキャスト(音声番組)であれば、「購読」すると、音声ファイルが iTunes などのアプリの自分の画面に届けられます。

 でもYouTubeは見るものですし、ポッドキャストは聴くものです。しかも無料ですから、どう考えても「購読」という言葉はあてはまらないですよね?

 実は、YouTube の「チャンネル登録」も iTunes の「購読する」も、英語では、”subsciribe(サブスクライブ:申し込んで受け取る)”で同じなのです。リアルの新聞や雑誌を購読する場合も同じです。

 話は逸れてしまいますが、英語を使っている人たちにとっては、「申し込んで届けてもらう」という意味で、リアルとネットとの区別がない、ということになります。

 で、ここからがようやく本題なのですが、YouTubeもポッドキャストも、発信している人たちには誰が視聴者なのかは分からない(直接連絡を取る方法がない)、ということがポイントです。

◇ 購読には、誰が受信しているのかわからない場合と、わかる場合の2種類ある!

 前置きが長くなりましたが、ネット上で配信されているものを購読(配信の受取り)をする場合には、受け手側のメールアドレスなどの個人情報が、配信者側には伝わらないようになっているものが多々あります。

 YouTubeやポッドキャストはその一例です。サービス(仕組み)を使うためにメールアドレスなどの登録はしますが、配信主にその情報が提供されるわけではありません。このことは、RSSフィード(詳しくはこちらの記事)を使って、ブログの最新記事を受け取る場合も同じです。

 このように、発信者側には誰が受け取っているのか分からないのが、インターネット上で最もゆるいつながりです。受け取る側としては、一切気を遣うことがありませんから気楽ですよね?

 もちろん受け取る側がコメントなどを使うことで、やり取りを始めることができるようになっていますが、そうするかどうかの選択権は受け取る側にあります。

 ただし同じ配信の受取型でも、メールマガジンなど、メールアドレスを相手に知らせなければならないものもたくさんありますので、「購読」にも、2種類あると理解しておきましょう。

 ちなみに、このサイトのサイドバーには、フォローしてくださっている方の一部が表示されています。購読してくださっている方とは、また別なんです。ややこしいでしょうか?

 フォロー:公開のゆるい追っかけ

 ツイッターやインスタグラムでは、フォローという言葉が使われています。この「フォローする」という言葉の意味のとらえ方次第で、ツイッターやインスタグラムの使い方が変わってくると思います。

 札幌Geezerは、フォローは「その人の発信内容に興味がることを相手を含めて一般に公開すること」だと考えています。

 英語では、人の言動などの跡を追うくらいの意味で “follow” を使いますが、日本語では「追っかけ」というと、グルーピー(古すぎますか?)のように、熱狂的すぎてストーカーに近い印象になってしまうと思います。

 ということで、適当な言葉がないので、あえてカタカナのままフォローという言葉を使っているのだと思います。

◇ フォローは、挨拶抜きで自由にしてもOKか?

 というわけで、インターネット上で誰かをフォローすると、「そのことが相手にも分かるようになっていて、しかもそれが公開情報になる」という点が、購読とは異なる点です。

 だからこそ、使い方に迷うワケですよね?

親鳥の後を追いかける雛鳥の写真
これもフォローでしょうか♫

 結果、フォローに対する考え方も人それぞれになっていて、ツイッターやインスタグラムでは、挨拶なしでいきなりフォローするのは失礼だとお考えの方がいらっしゃいます。

 もっともなことだと思います。

 でも札幌Geezer的には、「失礼」というのは行きすぎだと思います。

 ツイッターもインスタグラムも、気さく文化のアメリカで生まれたものです。アメリカでは、目があったら知らない人でも “Hi” と声をかけることが普通にあって、変なことでもなんでもありません。

 このリアルには普通にある “Hi” が、ネット上では「フォロー」だと考えると、いろんなことがしっくりときます。そこから会話が始まるかもしれないし、始まらないかも知れない、そんな状態です。

 日本にはそういう文化がありませんから、挨拶なしでは云々というのは理解はできますが、「失礼」といわれると賛同はできませんです。

 それで思い出すのは、私がツイッターを始めた頃。アカウントの作成時に、半ば強制的に何人かの著名人をフォローするようになっていたと記憶しています。

 今もそうなっているのかどうか分かりませんが、それ以来私は、ツイッターは、著名人であっても、自由につながれる場所だと理解しています。

 そう考えると、フォローした相手から挨拶が返ってくる(フォローバックされる)かどうかは、その人の判断ですから、反応がないからといって「無視された」とか「嫌われた」などと考えてしまうのは行きすぎだと思います。

 それともうひとつ、考えておくべきことがひとつあります。

 それは、プロフィールが公開になっているということです。その人のIDさえ分かっていれば、例えば Twitter の場合なら、ログインしなくてもプロフィールを見ることができますし、プロフィールページは検索の対象にもなっています。

 インスタグラムやツイッターだけでなく、その他のSNSでも、フォローという言葉が使われている場合には、プロフィールは公開(ログインさえすれば見ることができる)になっていると思います。つまり、フォローと公開プロフィールとは、セットになっているのです。

◇ 全くつながりがないのに、フォローされるのは不安?

 見知らぬ人にいきなりフォローされると、「どこから来たの?」と、不安になるのはごもっともなことです。

 でも、プロフィール情報が公開になっているSNSは、それが検索の対象になっているわけですし、発信した内容もそのSNS内での検索対象になっていますから、どこから来てもおかしくないのです。

 なので、フォローされるとは、そういうものだと考えておいた方が良いと思います。

友達・コネクション:リアルと同じ感覚のつながり

 プロフィール情報が公開になっていないサービスは、より濃いつながりに向いていると考えてよさそうです。

 つながりを友達としているのは、フェイスブックとLINEが2大サービスでしょうか。

 フェイスブックは、もともとはハーバード大学の学生同士がネット上でつながるためにつくられたものですし、LINEはSNSというよりは、コミュニケーションのツールとして広まったものですから、どちらもお互いに知っている人とつながることが前提になっていると感じます。

 前出のプロフィール公開型とは異なって、フェイスブックやLINEでは、知らない人から友達申請が届くと、まずは疑ってしまいますよね?リアルでは、見知らぬ人に、いきなり「友達になって下さい」なんて、いいませんから。

 フェイスブックでは、単に友達というだけではなくて、「知り合い」や「親しい友達」というふうに、つながっている人をグループ分けできるようになっていたり、つながっている友達を非公開にすることができるようになっているのも、リアルに近い感覚で使える理由のひとつになっていると思います。

 フェイスブックは、そういう意味でややクセのあるSNSになっていますので、そのあたりのことを『フィエイスブックを使い始めたら、最初に知りたい基本機能と用語』にまとめておきました。

ビジネスシーンのイメージの写真
職歴を公開するSNSがLinkedIn

 次に、つながりをコネクションとしているのは、LinkedIn(リンクトイン)というSNSです。こちらは、フェイスブックのプロフェッショナル版という趣きで、登録すると履歴と職歴の記入が求められます。

 また、リンクトインでつながりを申請できるのは、その相手が自分が既につながっている人を介してつながっているか、あるいは、その人の登録メールアドレスを知っている場合に限られます。つながると、互いの履歴・職歴を見ることができるようになります。

 日本語にもコネという言葉がありますが、コネを広げるのにピッタリなのがこのサービスです。日本では、まだまだ知名度が低いようですが、アメリカでは就職・転職活動には欠かせないサービスになっているようです。

まとめ

 相手に知られることなく投稿などをよむ購読(配信の受取)、プロフィールを公開した上で、みんなが見れる場でやり取りをしましょうというフォロー、非公開の場でプライベート的なこともやり取りをしましょうという友達、そして職業上の輪を広げるコネクション。

 各々のサービスで使われているつながりの呼び方によって、特色が出ていることがわかると思います。ということは、ひとつのサービスで、ゆるいつながりから濃いのまで、全てをカバーするようには、なっていないと考えておくのが分かりやすいと思います。

 余談になりますが、仕事目的でこうしたサービスを使う場合には、最初のうちは、特徴をつかむ意味でも、まずは発信よりも受信に時間を割くのが賢明というものです。

 先日、フェイスブックで投稿されていたのですが、友達のタイムラインに「おはようございます。今日も宜しくお願いします。」と、投稿して回っている女性がいると話題になっていました。

 同じ文章をツイッターでつぶやいている方ならたくさんいますし、私も、朝早くに投稿すると、@ツイートで返事が返ってくることがあります。どちらもツイッターでは、ごく自然な投稿だと思います。

 ところ変われば……ではありませんが、こんなことにならないためにも、焦らずにゆるりと発信しはじめるのが、ベストだと思います。

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