9年前に購入したパソコンを処分することにしました。もう何年も使っていません。OSがWindows Vistaで、公式サポートも既に終了(2017年4月11日付)していて、セキュリティーを考えると使い続けるワケにはいきません。
あまり評判が良くなったVistaですが、なぜWindows7にアップグレードしなかったかというと、メーカーのサポートに「推奨しない」と言われたからです。理由までは聞きませんでしたが、メーカー独自のテレビ受信機能が最初から組み込まれているからだろうと、勝手に理解しました。
デスクトップ型パソコンは、今では地デジチューナー内蔵のものも多いようですが、当時はまだ珍しく、パソコンは自作派だった私も釣られてしまった状態でした(笑)。
それと、私はもともとOSのアップグレードには消極的(更新とは別です、念のため)です。ソフトウェアは、その時その時のハードウェアの仕様にあわせて作られているはずなので、ソフトだけアップグレードすると、動作が遅くなってしまったり、どこかに無理が生じかねないと考えているからです。
◆ パソコンを処分する前にやるべき事は、データの消去

メーカーのリサイクルに出すにせよ、買い換え時に販売店で下取りしてもらうにせよ、必ずやっておきたいことは、文書ファイルなどの削除です。
必要なデータは、クラウド上に保存してその他は全て削除してハイおしまい…で、OKであれば簡単なのですが、文書ファイル以外にもダウンロードしたファイルや、アプリ(ソフト)によっては、文書フォルダーではない場所にデータを保存していることがありますので、要注意です。
また、見かけ上は削除されても、ハードディスク上にはデータそのものは、実は残っています。「間違えて削除してしまったデータを復活させます」というサービスがあるのを、皆さんご存知かも知れませんが、技術力がある人が見ると残っているデータを取り出すことができてしまう場合があります。
趣味で使っているだけのパソコンであれば、そこまでは心配する必要性はないかも知れませんが、私は気になるほうです。
というワケで、古いパソコンを処分しようとすると、いろいろと面倒なことになってきますが、私のお薦めは、ハードディスクそのものを初期化してしまうことです。あるいは下取りに出す場合で完動品であることが必要な場合には、Windowsを再インストールして、出荷されたときの状態に戻してしまうという方法です。
どちらの方法もメーカーのサポートページに、手順などの情報が掲載されているはずですので、探してみて下さい。
◆ システム復元用のメディアが無い場合には・・・
ハードディスクを初期化しようとしても、購入時に付いてきたWindowsのメディアまたはシステム復元用のメディアが必要になると思います。何年も前に購入したパソコンですから、これがどこにあるかわからない、あるいは、復元用メディアを作っていなかったなんてことも多いはずです。
そんな場合には、ハードディスクを取り出してしまいましょう♪
外したものは、新しいパソコンとつないで外付けディスクとして使うことができます。現在は、パソコンと簡単に接続できる器具が販売されていますので、意外と簡単です。接続さえしてしまえば、一度初期化して使い続けることができます。
◆ ハードディスクを捨ててしまうのはもったいない?
今回私は、パソコン本体については、メーカーのリサイクルに出すことにしました。
メーカーのウェブサイトから申し込みをすると、発送用の宛名伝票が送られてくる仕組みになっているので、そんなに手間は要しません。梱包はビニール袋でも良いそうなので、適当なサイズの箱を探す必要性もありません。
幸い私のこのパソコンは、リサイクルの対象品になっていますので、送料もかからず無料です。

でもこのパソコン、使用時間が短かったのでちょっと勿体ないという思いもあり、ハードディスクを取り出すことにしました。パソコンは、修理ができるものですから、カバーを外せば、取り出せるはずですよね?
で、そんなに時間はかからないだろうと軽い気持ちでやり始めてみると、外すネジの数が多いこと(笑)。してみると、パソコンを修理に出す人って、ほとんどいないのかも知れません。あるいは逆に、「壊れる頃には買い換え時期を迎えているはずだ」という設計思想の現れなのかも知れません。
ついでにメモリーも外して、早速ヤフオクで型番を入れて検索してみました。ハードディスクもメモリーも、1,000~2,000円程度で販売されていることがわかりました。十年近く前の物でも、需要があるんですね!
メモリーは使うことはなさそうなので、ヤフオク行きに決定です。ハードディスクのほうは、1TBもあるので、動画ファイルの保存用として、外付けにして使うことにしました。
◆ 手軽なハードディスクスタンドで、再利用

ハードディスクスタンドというのは、よほどマニアックな方でないと目にしたことはないかも知れません。
私も今回初めて入手しましたが、スタンドにハードディスクを差し込んで、パソコンとの接続は、USBなのでとても便利にできています。中に保存されている古いWindowsを含めていらないデータは、システムツールを使ってフォーマットしてしまえば消えてしまいます。
最近ちょうど、動画のファイルが増えてきてDドライブがかつかつになってきたので、これはちょうど良かったです。ただ、ハードディスクはSSDとは異なって音が気になるのが難点ではあります。
◆ なぜそこまでするのか?
ここからは余談になります。
先日の大地震のおかげで、カツが入ったのか、断捨離に火が付いたようです(笑)。地震をキッカケに「できるうちにやっておこう」などという考えになるのは、もしかするとトシのせいかも知れませんが、まあ、そういうワケです。
実は、私の祖父は、テレビの調子が悪くなると自分で直してしまう人だったのです。
テレビとはいっても真空管の時代のことです。私が小学校に入るか入らないかの頃の記憶ですが、ダイアル式のチャンネルが正位置では映りにくくなることが何度かありました。そのたびに、私の祖父はテレビの裏面を開けて、ダイヤルが回転する接触部分を磨くわけです。それだけで直るんです。
半世紀も前のことですが、今でも強烈な印象として記憶に残っています。
ちょっとした知識があって手間を惜しまなければ、物を長く使うことができるという姿勢は、私の場合は祖父の姿に教わったようです。
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