レンタルサーバーを使うタイプのWordPressをお使いの方は、phpのバージョン管理にご注意下さい(このサイトのように、wordpress.comをお使いの方は心配無用です)。
php5.6のサポートが2018年いっぱいで終了するため、念のため、皆さんがお使いのサーバーの設定がどのようになっているか、一度確認しておくことを強くお薦めします。
特に、WordPressを導入して3年以上になる方で、サーバーのphpバージョンの設定が初期設定のままの場合、php5.6(2014年8月にリリース)になっている可能性が高いです。
◆ その前にphpって何?
ワードプレス本体、テーマ、プラグインを作っているプログラムの事です。プログラムですので、ウィウンドウズなどと同じように、後になってセキュリティー・ホール(安全面での欠陥)が見つかることが多々あります。
通常は、お使いのサーバーが、私達の見えないところで更新していますので、私達は何もすることがありません。ですが、php5.6については、サポートが終了するため、上位のものにアップグレードしなければなりません。
これは例えるなら、Windows7のサポートが終了するため、Windows10に変更するようなものですが、上位版への切り替え操作は、自分でしなければなりません。
◆ なぜ自分でやる必要性があるの?
理由は、あなたが使っているワードプレスのテーマやプラグインが、最上位のphp7.2で動作するものかどうか、サーバー側ではわからないからです。
レンタルサーバーが、勝手に上位phpに切り替えて、サイトの表示に問題が発生してしまってはいけませんよね?
◆ ということは、php7.2に変更すると、サイトが動作しないことがあるということですか?
はい、そうです。
古いテーマやプラグインを長期間そのままお使いの場合には、その可能性もあります。でも、どちらもWordPressの公式ディレクトリーからダウンロードしたもので、更新がきちんとされていれば、まあ、大丈夫なはずです。
あ、でももちろん自己責任でお願いしますね。
◆ どのようにバージョンを確認するのですか?
セキュリティ関連のプラグインをお使いであれば、バージョンを表示する機能があるかも知れませんので、確認してみて下さい。
あるいは、サーバーのコントロールパネルにアクセスして下さい。phpのバージョンを選択できるようになっているはずでから、その機能にアクセスすれば、確認できるはずです。
wordpress.comのように、管理込みのホスティング・サービスをお使いの場合には、phpのバージョンを選ぶようにはなっていないかも知れません。
◆ 現在のphp5.6のままにしておくと、どうなりますか?
最悪の場合は、セキュリティーを破られて、あなたのサーバーからウィルスやトロイの木馬をばらまいてしまったり、他のサイトへの攻撃の踏み台に使われてしまったりするこになりかねません。
この場合、あなたのサイトが最終的には、閉鎖されてしまうことになりかねません。
◆ サーバーの設定を見てみると、7.0、7.1、7.2とありますが、どれを選べばよいですか?
最上位の7.2を選択することをお薦めします。それでもし動作しなければ、7.1→7.0と下げていけいくことになりますが、php7.0は、サポート切れが2018年12月3日となっていますので、5.6よりも前にサポート切れになります。
php7.1のほうは、現時点では、2019年12月1日でサポート切れになると発表されています。
7.2で動作しない場合、テーマ、プラグインのどれが動作しないのかを特定し、それを別のものに切り替えることで対応することになると思います。もちろん切り替えることで、動作しない部分が出てくるはずですから、それらについては、ひとつひとつ手作業で対処します。
もし、お使いのテーマが原因で、それが外注で製作してもらったモノの場合には、作成者に急いで連絡されることを強くお薦めします。
参考資料: Wordfenceのブログ記事(英語)
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