こんな質問をいただきました:
「ブログの投稿をフェイスブックにシェアするときには、WordPress側のシェアボタンを使う、フェイスブック投稿の本文にリンクを入れる、本文ではなくコメント欄にリンクを入れるの3つのうち、どれがいちばん読んでもらいやすいでしょうか?」
このような質問には、思わず反応してしまいます。そういえば、WordPress側からフェイスブックに自動で投稿をシェアする機能がなくなったようですが、私がその機能を使っていなかった理由もあわせて説明してみたいと思います。
◆ せっかくシェアしたのに、反応がない?
「この話題は、きっと役に立つはず!」
ブログ記事を書き上げて、意気込んでそれをフェイスブックでシェアしてみたら、ほとんど反応が返ってこなかった……
みなさんには、そんな経験はないでしょうか?
いつも「いいね」をくれる友達からも反応がなかったりすると、「見逃したのかな?」とか、「宣伝だと思われてしまったかな」などなど、反応が良くなかった原因が気になり始めます。
で、いろいろと考えたり試したりしているうちに、「というか、フェイスブックの外へのリンクが入っている投稿って、表示されないんじゃないの?」という考えが浮かび、「だったら投稿の本文じゃなくて、あえてコメント欄でリンクをシェアしてみよう!」
私は、こういう試行錯誤が大好きです。
あ、自分で試行錯誤するなら、ですよ。「こうしたほうがイイと聞いた。」というのには、全く反応しません。あくまで自分で考えた上で試してみて、結果をデータで確認してみたい、そんな性格です。
◆ ブログ記事をシェアした投稿は、そもそも友達に届いているのか?
フェイスブックは、知り合った人達とゆるいつながりを維持するには、とても便利なツールだと、私は思ってはいます。ただ困るのは、個人アカウントの場合には、自分の投稿がどの程度の人数に届いたかが、わからないということです。
自分の投稿が、ニュースフィードに表示されるか否かは、基本的には、それぞれの友達の興味や関心などなどによって判断されています(詳しくは、『フェイスブックを始めるなら、知っておきたい基本機能と用語』を参照)。
このことをベースに考えると、ブログの記事をフェイスブックでシェアした場合に、いつもよりも反応が少なくなってしまうのは、「そもそも友達のニュースフィードに届いていないから」ということになりそうです。
で、それは「外部へのリンクがあるから」ではなく、自分と繋がっている友達は、シェアしたブログ記事よりも別のことのほうに、より興味があるとフェイスブックのアルゴリズムが判断したために、表示順位が下がってしまっ状態だと、私は、以前はそんなふうに考えていました。
でも実際のところは、アルゴリズムの仕組みは、一文で説明できるほどは単純なものではないようです。
◆ フェイスブックでは、投稿の表示順位をどように決めているのか?
今年(2018年)始めに、フェイスブックのザッカーバーグ社長がユーザーに向けて発信したメッセージは、
「フェイスブック上で使われる時間が、全てのユーザにとって無駄な時間にならないようにすること、それが、今年のフェイスブック社として最大の課題です。」
という一文で始まっています。
この発表と同時に、フェイスブックがどのように投稿を順位付けして、ニュースフィードに表示しているのかの解説ビデオが公表されました(英語):
仕組みの説明なので、投稿する側として何をすれば表示ランクが上がるのかは説明されていませんが、繋がっている人達との関係性がとても重要だということが、強調されています。
その他に、このビデオからわかることは、
- 投稿のひとつひとつが、最初は受け取る側の興味をもとにランク付けされる。
- 表示ランクは固定的なものではなく、目にした人の反応によってランクが上がる。
- ビジネスページよりも個人アカウントとのつながりが重視される。
- 個人アカウントでも、コミュニティーに属している人の反応がより重視される。
私的にはこんな感じですが、みなさんはいかがでしょうか?
このビデオの説明をベースにして、自分のニュースフィードに表示される友達の投稿が、なぜそのような順位付けになったのかを考えてみると、見えてくることがあるはずです。
◆ 結局、ブログ記事をシェアする投稿が表示されるためには、どうすべきなのか?
まず、ブログ記事をシェアするときは、自動でホイとすませてしまうのではなく、繋がっている友達に向けた考えや思いを書き添えるようにしましょう。
WordPressなどで発信した記事は、知らない人向けに書かれているはずですが、フェイスブックでの投稿は、知っている人向けですから、記事をシェアする際に何か伝えることがあるはずです。
また、シェアする記事の内容が、繋がっている人達が興味があるものであれば、ちゃんとアルゴリズムが判断して、友達のフィードに表示してくれます。
このサイトの記事では、『地震直後のブラックアウト(全系崩壊)で学んだ、情報難民にならないための経験談』をシェアしたときがそうでした。
地震の直後に、その話題でしたからタイミングも良かったのだとは思いますが、少なくとも、外部へのリンクだからという単純な理由で、表示順位の判断をしているワケではないことがわかります。
それと、これは投稿そのものに対してできることではないのですが、上記のビデオを見ていると、普段の友達との関係性に大きな比重が置かれていることがわかります。
これは、リアルの人間関係でも同じ事ですよね?
あまりやり取りをしたことがない人に、唐突に「これ読んで下さい」とは、言いません。フェイスブック上でも同じで、その程度のことは、アルゴリズムでも十分判断できるようになっている、と考えてよさそうです。
◆ まとめ
まとめとして、ここでひとつだけイメージしておいて欲しいことがあります。
それは、友達がフェイスブックをながめている時ってどういう時か、ということです。
私が思うのは、「繋がっている人達の近況を知りたい」時じゃないかな?と思うワケです。手にしているのがスマホであれば、流れてくる投稿をどんどんと流しながら、ぱっと見で近況を把握して、それで良しとしていることがほとんどではないか、と。
そういう使い方をしているときに、自分の投稿で立ち止まってリンクをクリックして(つまり、友達の近況を知るということを中断してまで)、ブログ記事を読んでみようとは、なかなか思わないものです。
そうしたフェイスブックという場所の特徴も考えながら、どのような文章を添えてシェアすると友達に届くのか、いろいろと試行錯誤をしてみるのが良いと思います。ただし、大げさなタイトルをつけてみたり、読んで欲しい友達をタグ付けして投稿したりするのは、マイナスにしかなりません。
最後になりましたが、私は、投稿記事をフェイスブックにシェアするときは、いつもWordPress側の共有ボタンを使っています。理由は、記事のトップ画像(アイキャッチ画像に指定)をちゃんとフェイスブック側で表示してくれるからです(使用しているテーマやプラグインに依存しているようです)。
ここまでお読みいただいた方、理屈っぽくて、すいませんです。
でも、私なりに「これが本質だ」と思うことを説明しようとすると、こうなってしまいますです、はい(笑)。
コメントを残す