グループは、フェイスブックが最も力を入れている機能のひとつです。現在でも拡充されることがよくありますし、スマホのメニューボタンに、グループのボタンが追加されたのも、比較的最近のことだったと思います。
フェイスブックを長く使っている場合には、いつの間にかたくさんのグループに入っている状態(笑)の方が多いのではないでしょうか。
試しに、スマホでグループのボタンをタップして、自分が参加しているものを表示してみると・・・
「そういえば、こんなグループにも参加してたな!」というのがたくさん出てくると思います。
そうなのです。せっかくグループに参加しても、日々流れてくるその他もろもろの情報に気を取られているうちに、参加したグループのことを忘れてしまうのは、よくあることなのです。
そこでこの投稿では、フェイスブックでグループの運営を始めようという方向けに、忘れられないために役立つと思われるポイントをお伝えします。
◆ グループ機能も進化している
フェイスブックは、ユーザの行動をビックデータ化することで収益を上げている企業ですから、グループ機能については、頻繁に更新されています。まずは、主な新機能を列挙しておきますね:
- 学習タブを作成し、順序立ててコンテンツを表示できるようになった!

- グループに招待されたユーザは、参加または不参加を選択できるようになった
- 参加を希望するユーザに対して、質問を設定することで、意にそぐわないユーザからの参加申込みをお断りすることができるようになった
- ビジネス用のフェイスブックページで、グループを作成できるようになった
- アンケートを投稿できるようになった
- グループ内での投稿をトピックで分類して表示できるようになった
- 投稿を時系列に表示するのではなく、順序立てて学べるような表示方法を選択できるようになった
- グループを他のグループとリンクできるようになった
- バッジ機能が加わって、エンゲージメントの向上を図ることができるようになった
- アナリティクス機能が加わった
「おおぉ!」と思われる機能があるかも知れません。
ネット上で提供され続けているサービスは進化し続けていますので、一昔前のイメージのまま停止していると、「エッ?」ということになりかねません。フェイスブックは、その最先端を走っている感じです。
◆ メンバーになっても、グループのページまで見に来るのは、最初だけ?
グループを作る目的は、いろいろだと思います。例えば、イベントで集まった人達との(あるいは集まった人達同士で)つながりを維持したり、特定の分野に興味がある人達が集まって情報の共有をするのに便利だから…、ですよね?
実は、ここに既に落とし穴があります。便利なのは、グループへの投稿が、確実にメンバーのところに届くならば、という条件付きのはずです。
フェイスブック上でグループを作成すると、グループページが出来上がります。このページは、個人のプロフィールページと同じ感覚のものですが、ここで考えてみて欲しいのです:
”みなさんは普段、フェイスブックで、特定の個人のプロフィールページを見にいくことは、ありますか?”
あるとすれば、友達申請をする(された)場合と、「最近、あの人どうしてるかな?投稿してるかな?」という場合だと思います。
実はこのことは、グループページについても同じなのです。
グループに投稿された投稿は、友達の投稿と同じようにニュースフィードにも流れてきます。つまりアルゴリズムの影響を受けますから、グループへの投稿だからといっても、必ずしもメンバー全員の目に触れるとは限りません(アルゴリズムについてはこちらの投稿を参照)。
グループに招待されて参加したときには、一度はグループページを見ると思います。でもそれ以降は、流れてくる投稿に表示されれば目にとまるでしょうが、メンバーが自分からグループのページにわざわざ情報をチェックしに行くことは、よほど興味があるグループでなければ、まあないと考えておく方が賢明です。
それと、現在のフェイスブックグループは、メンバーに招待されても「参加しない」という選択ができるようになっているのですが、招待した人が参加しないからといって、落ち込まないようにしましょうね。
というのは、アルゴリズムはメンバーひとりひとりの普段の行動から、興味の程度を判断しますので、 あまり興味がないのにお付き合いで参加してもらっても、 グループへの投稿は届きにくくなるような仕組みになっているからです。
◆ そもそも、フェイスブックの機能を知らないまま使っているユーザが多い
さて、そうするとグループを作ってもあまり意味がないのではないかと思われるかも知れませんが、そうではありません。フェイスブックは、気になる投稿を見逃さないようにするための機能をちゃんと用意しています。

問題は、それを知らないか、あるいは知っていても面倒なので使っていない方がとても多いということなのです。というよりも、流れてくる投稿を気軽に眺めるためのフェイスブックなので、そこまで気にする必要性がないということになると思います。
これは、テレビと似たような状況かも知れません。テレビも、流れてくる番組を見ることができればそれで満足ですよね?マニュアルにしっかりと目を通して、搭載されている便利機能をフル活用するような使い方をしている人って、少数派ではないでしょうか。
このことに気付いてから、私が運営しているフェイスブック・グループでは、メンバーに招待する機能を使うことは止めにしました。と同時に、グループへの案内をするときは、興味があるということを前提にですが、ショートカットの設定方法を含めるようにしています。
◆ まとめ:アルゴリズムとどう付き合うか?
ここまでお読みいただいたみなさんなら、フェイスブックで表示される投稿は、アルゴリズムが働いて表示順位が決められていて、グループへの投稿も同じに扱われるということをご理解いただけたと思います。
「アルゴリズムの勝手な判断は、いらないし邪魔」とお考えなら、自分のサイト内に交流の場を設けるという方法もあります。
ワードプレスをお使いなら、プラグインをひとつ追加するだけです。でもこの場合は、メンバーの方との普段の交流方法を考えておかないと、やはりすぐに忘れられてしまいそうです。
逆にその意味では、フェイスブックはよくできている、という結論になりそうです。
最後に、話は少し飛躍しますが、最近のグループウェア(グループ運営用の仕組み)は、メンバーを囲い込むという考え方ではないものが多いようです。もっとゆるく、情報を共有する相手を増やしていく感覚です。例えば、イベントの予定表や特定のファイルなどへのアクセス権を与え合うことで、ゆるいつながりができます。
「なんとかグループ」みたいな名前がないほうが、かえって自由な発想のコラボレーションが生まれやすいかも知れません。
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