初めてのワードプレスサイトは、コラボで作るのが効率的

思案中の女性と頭の中のイメージ

 かなり前のことになりますが、外注で導入したワードプレスサイトの管理を「自分でやりたい」という方のお話を伺ったことがあります。

 個人営業で店舗を持ち、長年経営されてきた方だったのですが、でもその方、ご自分のサイトの正確なURLを覚えていなかったのです。一瞬、からかわれているのかと思ってしまいました。

 でもそうではなくて、その方のノートパソコンでchrome(クローム)ブラウザーを開くと、ワードプレスの管理画面が開くようにセットされていて、自分のサイトのurlを知らなくてもOK。

 chromeブラウザーをワードプレスと理解されていたのですが、たまに投稿して結果を確認するだけならば、全く問題無しです。これには、私の方が目が覚める思いでした

 でも、サイトの管理を自分でやるとなるとハナシは別です。

 詳しくお伺いしてみると、「毎月定額で請求される管理費に加えて、たまに発生するちょっとした手直しを、自分の手で行うことで経費を抑えたい。」ということでした。

 フリーランスや個人事業を営まれている方の場合には、同じようにお考えの方、多いのではないでしょうか?

 また、これから自分のビジネスを紹介するサイトを作成しようとお考えの方の中は、外注するにしてもその後に発生する手間とコストが心配という方も、いらっしゃると思います。

 そこでこの投稿では、この点について、現時点での私の考えをまとめておきます。私の提案は、コラボ(共同で作業)するという考え方です。

◆ ワードプレスサイトを外注すると、あわせて管理を勧められる理由

 まず、ワードプレスの場合には、管理画面での操作を誤ってしまうと、サイトが壊れてしまうことが普通に発生します。

 実はこのことは、ワードプレスに限ったことではありません。ウェブサイトを作成する最近のツールは、サーバー上にある一般公開するファイルを直接編集するようになっています。なので誤った操作をすると表示がおかしくなってしまうことは、想像できると思います。

 ん?もうハナシがややこし過ぎますか?その場合は、『ワードプレスと、サーバーとブラウザーの関係』を先に参照してみて下さい。

山々と3人のシルエット
◆ ワードプレスはチームで使う

 そうしたトラブルを回避するために、ワードプレスでは、操作できる範囲を簡単に限定することができるようになっています(ユーザ管理機能)。

 ワードプレスは、複数の人達で使うことができるようになっているのですが、それぞれのユーザに「管理者」、「編集者」、「投稿者」といったユーザーの種類を指定することで、操作できる範囲を限定するようになっているのです。

 先のお話を伺った方の場合では、サイトを作成された方(受注側)が、自分自身を「上位管理者」として設定しているようでした。この場合、相談された方(発注側)は、管理者の設定にはなっていますが、テーマやプラグインのインストールなどはできませんので、誤ってサイトを壊してしまうような心配はありません。

 このように、外注でワードプレスサイトを作成すると、使う側のユーザ権限を予め制限しておいて(例えば編集者にして)、制作者が管理者になっている場合が多いです。

 このような状態は、本来はおかしなハナシなのですが、ワードプレスを使う側の理解度・習熟度が不足している場合には、やむを得ない面もあると思います。せっかく出来上がったサイトを壊してしまっては、制作した側としてもがっかりですからね。

◆ 自分のウェブサイトなのに、自分の自由にならない?

 問題は、そうした状況を、納品された側が理解していない(あるいは理解するだけの基礎的な知識がない)場合です。後になって仕組みを理解し始めた時に、「自分がお金を出して作ったものが、自分の自由にならないような状況になっていた」ということに、憤りを感じてしまう方も中にはいらっしゃるようです。

 一方で、サイトを制作する側の立場としては、ワードプレスの使い方や仕組みを教える時間を、サイト制作費用に含めるのは難しい面があります。どの程度ワードプレスに慣れているかは、人によって大きく異なりますし、サイトの使い方によって理解が必要な範囲も異なってくるからです。

 ワードプレスそのものにあまり慣れていない方のサイトを制作するのは、気苦労も多いだろうということは想像に難くないわけですが、さらに納品後のサポートもとなってくると、それなりの価格にならざるを得ないはずです。 

 このため、ワードプレスでサイトの制作を請け負う方々は、独自のマニュアルを用意して、管理画面からいつでも参照できるようにしておいたり、管理費の中に使い方に関する対応分を含めたりといった工夫をして、作成サービスを提供している場合が多いようです。

◆ ワードプレスサイトの管理項目にはどのようなことがあるのか?

壁に取り付けられたセキュリティーカメラ
◆ セキュリティ管理も重要

 管理項目の具体的な内容は、サイト作成者側との取り決めです。

 ここまで説明してきたように、サイトの管理者としてユーザ登録を残しておくのであれば、具体的に何をしてもらいたいのかを相談してみましょう。私が自分のサイトについて管理していることの概要は、こちらの『自分でWordPressサイトの保守・管理をする方法』にまとめてありますので、参考にして下さい。

 念のためですが、管理を依頼する際に大切なことは、取り決めたことを文書にしておくことです。

 契約書のような形にしなくても、箇条書き程度でも、お互いの理解を明確にしておくことを強く強くお薦めします。月に一度もなんの連絡もないような管理になってしまうのだけは、いただけません。何かあったときに人間関係が壊れてしまうだけだと思います。

◆ 外注でも自作でもない、中間ぐらいのことはできないのか?

 これは最近感じるようになったことなのですが、「外注」か「自作」かという考え方は、ことワードプレスサイトに関しては、合わないのではないかと思うのです。

 特に、初めてワードプレスでサイトを持とうという場合には、自分と誰かとの「コラボ・共作」で進めるという考え方の方がしっくりくると思いますし、そうすることが便利なように、ワードプレスは作られているように思うのです。

 ワードプレスそのものは、ネット上でサイトを公開するための仕組みにすぎません。でも中身についてのアイデアや伝えたいことを持っているのは自分自身ですから、どういうサイト構成にして、そのためには、これとこれが必要で、といったことをステップごとに学びなら、自分の手で作成していくという方法があっても良いように思います。

 あるいは、実際の手を動かして制作する部分は、共作するパートナーに任せても良いと思います(外注に近くなる)。どちらにしても、初めての場合には、「仕組みを学びながら作成する」ということがポイントです。

黒板にチームビルディングの概念
◆ 柔軟なチームを作るとしたら?

 で、制作が完了した段階で、自分で管理できるような自信がついていたら、そこで提携解消してもいいと思いますが、ワードプレスは使っていると、「もっとこうしたい」ということが次々と出てくるものです。なので、変更する部分を、また改めて同じように作業するという具合にすれば、スムーズにサイトの作り込みが進むと思います。

 この考え方であれば、時間単位でパートナーに報酬を支払うことになりますので、自分の習熟度や予算とも相談しながら、自分のペースで作成作業を進めることができるという利点もあります。

◆ まとめ

 ワードプレスの導入に限ったことではないと思いますが、ウェブサイトを制作してそれを自分の仕事に役立てるにあたって、最終的にモノを言うのは総合力です。

 サイトを作り込む作業を続けるなかで、ここが不足していると感じる部分が出てきたら、その都度独学するのも一手なら、その部分を得意とする人の力を借りるのも一手。どちらが正解ということは、ないと思います。

 フリーランスや個人営業をされているみなさんは、自分でできることは自分でやる『DIYな精神』をお持ちの方が多いと思います。自分でやってみて、できたときの達成感って、ありますから。

 でも、世に言う『器用貧乏』に陥らないようにしましょうね。将来、組織を持って事業を広げたいという考えがあるなら、尚更です。事業全体から考えると、ウェブサイトの運営は、そのほんの一部に過ぎません。

 冒頭で登場した、chrome = wordpressだと思っていた経営者の方は、今は任せるところは任せて、本来の自分の業務に集中されているようです。