ブログを始める時って、「こんなことを書こう」というアイディアが、ぼんやりとでもあると思います。書きたい気持ちが強いので、最初は文章を打ち込むスピードも早かったりしますよね?
でも、ちょっと待った!まずは書こうとしていることのカテゴリー(分類項目)を書き出してみることが大切だということは、みなさんもどこかで聞いたことがあるかも知れません。
カテゴリーの項目を決めようとすると、「こんな記事が書けそう」というアイディアがいっしょに思い浮かんできて、最初はぼんやりとしていたブログの全体像も、形が見えはじめてきたりします。

そして実は、ワードプレスについては、この作業をするためのスペースがちゃんと用意されています(カテゴリーの設定方法については、用語集のこちらを参照)。
で、同じようなスペースはタグにも用意されています。そうすると、気になってくるのは「カテゴリーとタグとの違いって何?」ということではないでしょうか?
そこでこの投稿では、ワードプレスを使っている場合の「カテゴリー」と「タグ」の使い分けと、使い方の実例をできるだけわかりやすく説明してみたいと思います。
◆ カテゴリーとタグの違いは何か?
カテゴリーとタグの大きな違いは、階層構造にできるかできないかです。
カテゴリーの場合は、各項目にさらにカテゴリー(子カテゴリー)を追加することができるようになっています。大分類の各項目に小分類を加えることができるわけですね。
これに対して、タグにはこのような機能はありませから、タグは記事を分類するものというよりは、付箋などの目印という感じです。
ブログを図書館や本屋さんに例えるなら、書棚につけられた分野名がカテゴリー項目で、「今話題の本」などの特設コーナーに付けられた名称がタグ項目というイメージです。
あるいは、ブログを一冊の本に例えるなら、カテゴリーは目次でタグは巻末の索引だとイメージすると分かりやすいかも知れません。
◆ カテゴリーやタグの項目を設定することは、なぜ重要なのか?
最大の理由は、読み手にとって便利だからです。
例えば本屋さんで興味が引かれた本を手に取ってみて、購入するかどうか迷った時は、目次に目を通してみるって、あるあるだと思います。それと同じ役目を果たしているのが、ブログでいえばカテゴリーじゃないかと、私はそう考えています。
タグについては、カテゴリーがある場合には、なくてはならないというものではありませんが、タグを付け加えることで、投稿を異なった視点でひとくくりにすることの意味は大きいと思います。
カテゴリーやタグがきちんと整理されていると、どんなことが書かれているブログなのか、ぱっと見で分かりやすいですし、読みに来てくれた人が求めている情報を見つけやすくなると思います。
◇ カテゴリーやタグの項目は、検索結果に表示されることがある
実はこのことは、Googleなどの検索エンジン(表示順位を決める仕組み)にとっても大切なポイントのようで、カテゴリー項目やタグの項目は、検索結果に表示されることがあります。

上の画像は、このサイトのサーチコンソールに表示されたものですが、このサイトのカテゴリーのひとつである『音声・動画・ライブ配信』が、検索結果に表示されたということがわかります。
思うに、投稿されている記事がどのようにカテゴリーで分類されているのかは、ちゃんと検索エンジン側でも理解している状態なのではないかと、私なんかは考えてしまうのですが、違うでしょうか?
◆ カテゴリー項目の決め方は?
項目の決め方は人によって好みがあると思いますし、それぞれのブログで特徴があるほうがオモシロイと思います。
なので以下は、私はこう考えているという一例にすぎないとご理解下さい。
◇ カテゴリーは最初は広い意味で設定する
記事の投稿を始める時期には、細かな項目を設定するよりは、広い意味の項目で設定しておくほうが、作業が楽だと思います。
例えばこのサイトでは、フェイスブックに関する記事がいくつかありますが、フェイスブックというカテゴリーは設けずに、ソーシャルメディアとしてあります。
今後、このカテゴリーの記事数が増えてきた場合には、フェイスブックやインスタグラムという子カテゴリーを設定するかも知れませんが、現時点では必要ないと考えています。
設定したカテゴリーについて記事をたくさん書こうという場合は別ですが、最初から細かく設定するのではなく、記事数が増えたら分けるという考え方のほうが、読み手にとっては分かりやすいように思います。
逆に、カテゴリー項目を細かく設定しすぎると、書き上げた記事が、複数のカテゴリー項目にあてはまるということが発生しやすくなり、読み手にとってもわかりにくくなるというのが、私の考えです。
◇ ひとつの投稿記事に複数のカテゴリーを設定しない
ブログサイトを始めたばかりの頃は、カテゴリー項目をクリックしたときに、関連する投稿まで含めてできるだけ多く表示したいというのは人情だとは思います。
でも、これをやり過ぎてしまうと、読む側としては分かりにくくなるように思います。
対してタグのほうは、複数指定しても問題無いように思います。例えば、このサイトでは、ワードプレスのことを書いているのだけど、フェイスブックやインスタグラムに話題が及んだ場合には、それらのタグを付けておく、というふうに使っています。
そのような場合には、その記事をソーシャルメディアのカテゴリーにも加えるということは、私の場合はしていません。
◆ カテゴリー項目とタグの項目の使い方
カテゴリーとタグは、これまでは、サイドバーやフッターなどのウィジェットエリアに表示するのが一般的だったと思いますが、それでよいのかどうかは、一度考えておくほうがよいかも知れません。
カテゴリー
- このサイトについて (3)
- インターネット全般 (14)
- ソーシャルメディア (11)
- マーケティング&集客 (4)
- ワードプレス (31)
- 動画・音声・ライブ配信 (10)
- 機材・ハードウェア (8)
このサイトもそうなのですが、トップページが過去の記事を並べて(アーカイブ)表示するようなテーマを使っている場合には、スマホで表示すると、かなり長い間スクロールしないとカテゴリーやタグの表示場所まで到達しないと思います。
そんな場合には、このように本文中に埋め込んでしまいましょう。ブロックエディターを使っていれば、このように簡単にできてしまいます。
また、グループブロックを使って、再利用できるよう保存しておけば、いつでも簡単に本文中に差し込むことができます。
◇ カテゴリーとタグの項目は、メニューに表示することも可能

例えばこのサイトでは、メニューに「ワードプレスを始めよう」という項目がありますが、これはそのタグがついた投稿を表示するように設定しています。同様に、「このサイトについて」は、カテゴリーを表示したものです。
設定は、カスタマイザー(「外観」→「カスタマイズ」)から行うのがよいでしょう。
「メニュー」を選択して、現在のメニュー項目が表示されたら「+項目を追加」をクリックします。すると、追加可能な項目が右側に表示されますので、あとはわかると思います。
たまに「カテゴリー」項目全てをメインメニューに表示しているサイトを見かけますが、私的には、実はあまり好きではありません。メインメニューに表示するのは、「問い合わせ」や「サイト紹介」などの固定ページを中心にするほうが、スッキリします。
◆ カテゴリーの項目を決めることの意外な効果とは?
これは、余談になるかもしれませんが、カテゴリーについては、もうひとつお伝えしておきたいことがあります。
カテゴリー項目を決めるということは、情報をどのように整理して発信するかを決めることになりますが、このことが意外な面で効果がありまして、それは、
カテゴリー項目を先に入力すると、それが意識のアンテナになる
ということなのです。
これは、とある文章講座を受けたときに学んだことなのですが、カテゴリー項目を決めてそれを実際に入力してしまうこで、書こうとしていることに対する「意識付け」がされるのだとか。
すると、何かをきっかけに「あ、これ書こう!」というアイディアが浮かびやすくなるのです。

みなさんもアイディアや考えがふっと思い浮かぶことがあると思うのですが、それは、何かの形で、そのことについての意識付けがあったからこそなのだとか。
文章をたくさん書いて発信しようとすると、この「ふっと思い浮かぶ考え」がとっても貴重でして、そのために、敢えてカテゴリーを先に入力してしまうことで、意識のアンテナを立ち上げようというワケです。
これからブログを始める方は、書いた記事に合わせてカテゴリー項目を増やしていくのではなく、まずはカテゴリー項目をいくつか決めてしまうということを、ぜひとも試してみて下さい。
あ、それと、思い浮かんだらすぐにメモです。『すぐにメモ』に慣れないと、「さっき思い浮かんだのなんだっけ?」となります。何を隠そう、今でも私、たまにあります(滝汗)。
◆ ところでハッシュタグって何?

余談ついでに(笑)、インスタグラムやツイッターでお馴染みのハッシュタグですが、これもタグと同じ考え方です。
ある特定の目印(ハッシュタグ)がついた投稿を、いろいろなアカウントから集めて表示してくれる、めちゃ便利な機能ですよね?
余談ついでになのですが、Googleでハッシュタグを検索すると、インスタグラムやツイッターだけではなく、ウェブサイト上でそのハッシュタグがあるもまで表示してくれます。
このように、タグは付けておくと便利な目印で、カテゴリーは投稿記事を分類するためのものと覚えておくとよいと思います。
◆ まとめ
カテゴリーもタグも、ワードプレスを使い始めた頃は、どう使ったらよいのか随分と迷った記憶があります。
縦糸と横糸の関係とわかってはいても、気がつけば似たようなカテゴリーが並んでしまっていたり、カテゴリーとタグとが同じ使い方になっていたりした記憶もあります。
そうした状況に陥ることを避けるためには、カテゴリーについては、最初はできるだけ広い意味のものにして、記事数が増えてきたら子カテゴリーで細分化していくのが良いかも知れません。
タグについては、「こういう視点で複数の投稿をまとめると便利かも」と考えると良いと思います。なので、ある程度の投稿数になってから考えるほうがよさそうです。
カテゴリーもタグも使い方のルールみたいなものはないと思いますので、迷ったら読者目線で考えるようにする、という結論でいかがでしょうか。
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