フェイスブックのビデオ通話 Messenger Rooms の使い方と特徴

パソコンに映し出された4名とチャットしている様子

 フェイスブックの新しいビデオ通話機能、”Messenger Rooms (メッセンジャールーム)” が日本でも使えるようになりました。

 動きの速いフェイスブックですから、この機能の公開以降、すでに使い方が変更されていますので、現時点(2020年9月)での情報をお伝えします。

 ただし、変更によって分かりにくくなってしまった部分もあり、今後も変更がある可能性大です。

 また「通知」に関する部分などフェイスブック自体がまだまだ試行錯誤しているのでは?と思える部分もあり、そのあたりのもやっとした部分の説明がはっきりしていない点は、どうぞご容赦下さい。

 Zoom との違いや使い分けについては、この投稿の後半部分になります。「ご利用は計画的に」みたいな(笑) Zoomと、「思い立ったら今」的なメッセンジャールーム、といったところでしょうか。

◆ ルーム(ビデオ会議室)は、フェイスブックのホーム画面またはメッセンジャーから開始

 ルームの機能は、フェイスブック(アプリ)の機能ではなくて、メッセンジャー(アプリ)の機能になっています。

 現在は両者の統合化が進んでいるので、別に区別して理解する必要性はないのかもしれませんが、フェイスブックをパソコンからお使いの方の場合には、たまにメッセンジャーを開いたことがない方がいらっしゃるので、念のためです(後述)。

◇ フェイスブックのホーム画面からルームを設定する場合

 「ルーム(ビデオ通話をする会議室のこと)」は、パソコンの場合には、フェイスブック内のホーム画面、またはメッセンジャーから開始することができます。

・フェイスブックのホームからの場合

フェイスブックのホーム画面に表示されている、ルームに関する部分のスクリーンショット
ルームは、ホーム画面のここから開始する

 フェイスブックのホーム画面(友達の投稿を見る画面)は、最上段が、自分の投稿を作成する欄になっていますが、その下に、ルームを作成る欄が表示されるようになりました。

 自分のタイムライン(あるいはフェイスブックページ)を表示している際の投稿欄には、ルームの作成ボタンは出てきません。

 「ルームを作成」または「ルーム」アイコンをクリックすると、まずは、ルームの編集画面が表示されます。

ルームを立ち上げる際に表示される設定画面のスクリーンショット。
ルームの設定画面

 「ルームのアクティビティ」では、その目的がわかるような表示を指定することができるようになっています。「コーヒータイム」や「ゆるく集合」など、ユニークなものがあります。

 ここで指定する内容は、友達に参加を呼びかける場合に表示されるようです(未確認です、念のため)。

 二項目目の「招待する人」ですが、これは招待する人を「ひとりひとり指定する」か、あるいは「友達の誰でも参加できるようにする」かの選択になっています。このどちらかを選択して「保存」ボタンをクリックなければ、ルームを作成することができないようになっています。

ルームの設定をして、立ち上げると表示される画面のスクリーンショット。ここから自分も入室する。
ルームが立ち上がると表示される画面

 「友達の誰でも参加できるようにする」を選択して、ルームを作成しても、実は後で声をかける友達を選ぶことができる画面が表示されます。

 なので、この点は分かりにくいですね。

 声をかける友達を指定すると、メッセージでお知らせがいくのは予想できますが、「友達の誰でも参加できるようにする」というのは、誰にどのように通知されるのか考えてしまいます。

 次の「開始日時」では、時間を指定してルームを作成すると、その開始時間が、自分のホーム画面に表示されるようになっています。

 さて、私は「友達の誰でも参加できる」を指定し「時間指定」をしてルームを作成してみたのですが、友達としてつながっている人のスマホに通知が行くようになっていることがわかりました。

 通知が表示されるかどうかは、相手のスマホ側の設定にも依存するようですが、通知する相手は友達全員ではなく、フェイスブックお得意のアルゴリズムが働いている印象です。

・ホームの表示が変わる?

フェイスブックのホーム画面のルームに関する表示のスクリーンショット。ルームを立ち上げると形が変わる。
設定した開始時間が表示されている

 この表示は、ルームを作成する前は、〇の中に、声をかけることができる友達が表示されていた部分です。どうやら、ルームを作成すると、そのことが自分のホーム画面で分かるように、このような仕組みに変更したようです。

 後ほど説明しますが、ルームを完全に閉じてしまうと、この表示は、もとの〇の表示に戻ります。ルームを退出するだけでは、この表示は変わりません。

 ルームの中に入って以降の操作については、以下に説明するメッセンジャーから使う場合と同じです。

・グループ内でルームを使う場合

 グループを表示している場合は、そのグループの主催者による設定によっては、投稿欄に「ルームを作成」の項目が表示されます。

フェイスブックのグループ内での投稿に表示されている、ルームの設定ボタンのスクリーンショット
グループで使う場合は投稿欄でルームを作成

◇ パソコン上のメッセンジャーから Messenger Rooms を使う場合

 スマホでフェイスブックをお使いの方は、あわせてメッセンジャー・アプリを使っている方が多いようですが、同じ機能は、実は、ウェブアプリでパソコン用にも提供されています(こちら)。

 Messenger Rooms を主催者として利用するには、このウェブアプリからもできるようになっていますので、メッセンジャーをパソコンで利用されたことがない方は、この機会にパソコン画面に開いてみましょう。

 フェイスブックにログインしていれば、スマホで見慣れたメッセージ画面が表示されるはずです。

メッセンジャーに表示されているルーム設定ボタンのスクリーンショット
messenger rooms の入口

 パソコン上でMessengerを開くと、画面左上の自分のアイコンに並ぶ形で、ビデオカメラのアイコンが表示されています。参加者が集まるルーム(会議室)は、ここから立ち上げるようになっています。

フェイスブックルームに入室した状態の画面のスクリーンショット
主催者入室直後の画面

 ルームの中に入ると、下部にアイコンが並んでいますので、左からふたつ目をクリックして、そのルームのURLを取得します。で、取得したURLを参加する人にメッセージで送ると、受信した人はそれをクリックするだけで、この会議室に入ることができます。

 ちなみに、画面下部の5つのアイコンは、左から順に、「画面共有」、「参加者の管理」、「カメラのオンオフ」、「音声のオンオフ」、「会議室を出る」になっています。

 また、参加者の表示方法やマイクやカメラの設定などは、画面右上に表示されている歯車型のアイコンからできるようになっていますが、必要最低限の機能のみといった印象です。

・ ミーティングの終了は2種類あることに注意を!

 これは注意なのですが、画面下の右側に表示されているアイコンは、あくまで「退室」のためのものです。なので、主催者が退出しても残った人達でミーティングを続けることができますし、再度入室することも可能です。

 このことは、参加者全員が退室しても会議室のリンクは生き続けることを意味しています。つまり、このリンクを知っていれば、後から再度使える状態のまま残ってしまうのです。

ルームの終了画面のスクリーンショット
ルームを完全に終了するための画面

 全員が退室してもルームのリンクは生かしたままにしておくという使い方は、場合によっては便利です(後述)。でも、ルームが残ったままになるのは、少々不安という場合も多いと思います。

 ルームを完全に終了するには、上記の「参加者の管理」ボタンから「設定」をクリックすると、そのルームを完全に終了するための画面が開くようになっています。

 これはちょいとわかりにくいですよね?

・ 画面共有機能は、少しわかりにくい

画面共有ボタンで開く画面のするリーンショット
画面の共有には選択肢があることに注意

 ビデオ通話には欠かせないのが画面の共有機能ですが、画面のどの部分を共有するかで、選択肢が3つあることにご注意下さい。

 共有機能を開いた直後は、「あなたの全画面」になっているため、自分の姿が映った画面(カメラがオンの場合)が表示されてしまい、少々わかりにくくなっています。

・ 全員に表示するメッセージ欄がない

 文字によるチャットについては、参加者の個々と行うようになっています。画面に表示されているその人の画面にカーソルを持っていくと、名前の横に点3つのアイコンが表示されますので、そこからメッセージを送ることができます。

・ ビデオカメラのアイコンが表示されない場合の対処方法

 この場合には、まずはブラウザーが最新版のものかどうかを確認しましょう。chrome の場合の確認の方法は、chrome のメニュー(画面右上端)→「ヘルプ」→「Google Chrome について」で、確認できます。

 最新版であれば、一度フェイスブックからログアウトして、ログインし直してみて下さい。それでもビデオアイコンが表示されない場合には、フェイスブックに問い合わせます。パソコンからの場合は、画面上のメニュー「?」→「問題を報告」→「機能の問題」へと進みます。

◇ スマホのメッセンジャー・アプリから Messenger Rooms を使う場合

ルームを作成するスマホ画面のスクリーンショット
連絡先からセットアップ

 スマホの場合は、メッセンジャーアプリを開いたら、画面下部の「連絡先」をタップし、次に「ルームを作成」をタップします。

 するとスマホのインカメ(自分向きのカメラ)が立ち上がって、自分一人がルームの中に入った状態になります。

 この画面に「リンクをシェア」のボタンがありますので、それをタップすると、シェアするためのアプリを選択できますので、メッセンジャーを選択しましょう。

 ここでは、ツイッターなども選択できますが、ルームのリンクをつぶやくと、そのリンクから誰でもルームに入れる状態になりますので、注意が必要です。

 また、「リンクをシェア」のボタンの上には、「参加出来る人」を選択できるようになっています。これはフェイスブックにアカウントを持っている人に限るか、そうでないないかの選択です。

・ 全員退出しても、ルームは残しておくことができる

ホストが最後に退出する際に表示される選択画面のスクリーンショット
後から誰かが参加すると通知が来る

 ルームを退出することと、終了させることとは異なると、上記で説明しましたが、スマホで参加していたルームからホストが最後に退出する場合には、このような選択画面が表示がされます。

 ということは、一度ルームを作成しておけば、何度も使い回しができるということになりそうです。

◆ 対応しているブラウザーは?

 Messenger Rooms が日本で公開された当初は、Edge、SafariとFirefoxは未対応でしたが、現在はEdgeの最新版には対応しています。

 その他にも対応となったブラウザーがあるかも知れませんので、これは皆さんが確認してみて下さい。未対応の場合には、対応しているものをを使うよう指示する画面が表示されると思います。

◆ フェイスブックグループ内で使う Messenger ルームがとても便利

グループへの投稿から、メッセンジャールームを設定する画面のスクリーンショット
グループ内でのビデオチャットが可能に!

 ビデオチャットの機能を単純に比較すると、現時点ではZoomに利があるようですが、Messenger Rooms が、フェイスブックのグループ機能の一部として使えるようになると、ハナシは変わってきます。

 予め日時を決めておいて、グループ内でビデオチャットの開始を予約することができるようになりました(6月18日追記)。このおかげで、メンバーひとりひとりにルームのリンクを送らなくても、自動的にメンバーのみ参加可能となりますので、とても便利です。

 注意としては、初期設定では、グループのメンバーであれば誰でもルームを作成できるような設定になっていることです。大人数のグループでは、収拾が付かなくなりそうですので、状況に応じて設定を変更しておくことをお薦めします。

グループ内で、メッセンジャールームを作成出来る人を設定する画面のスクリーンショット
初期設定はメンバー全員となっている

 この設定を行うには、グループのトップ画像下にある「その他」→「グループの設定を編集」を開きます。

 下のほうに「セクション」という欄があり、その中に「ルーム」という項目がありますので、そこから設定画面を開きます。

◇ グループページ内にルームを常設することも可能

 Messenger Rooms は、一度立ち上げたミーティングの場をそのまま常設しておくことが可能になっています。

グループページのスクリーンショット。ルームに一人参加していることが表示されている。
グループページに表示される「ルーム」

 フェイスブックでグループを運営されている方には、これはとても便利な機能です。

 グループページでは、画像のように、目立つ場所に、ルームがあることが表示されるようになっていて、そのルームに現在何人参加しているかの数字まで表示されます。スマホでは、「ルーム」という表示が目立つ場所に表示されます。

◆ ライブ配信機能が追加されました

 フェイスブックでライブ配信をする人が、最近は日本でも増えているようですが、ルームをライブで配信する機能が、日本でも追加されました(フェイスブック社による発表はこちら)。

◇ Messenger Room とライブ配信の違いは?

LIVE STREAM の看板をイメージしたイラスト
公開されたルームのライブ配信

 ライブ配信をあまり見かけない方は、混乱してしまいそうですが、Messenger Room はあくまでも「会議室」です。つまり、参加している人しか見ることができません。

 その会議室で流れている生の動画を、参加していない人にも公開するのが、ライブ配信機能です。なので、例えばインタビューやディスカッションを生で公開できるということになります。

 また、友達同士やグループ内でも、ルームを公開することで、その様子が見えることになりますから、参加しやすくなるということがあるように思います。特にグループでは、重宝しそうな機能になるのではないでしょうか?

◇ ルームをライブ配信する方法

ルーム画面右上端に表示される"LIVE" ボタンのスクリーンショット
隠れたLIVEボタン

 ルームをライブ配信するには、パソコンからのみ操作が可能になっているようで、画面右隅の「その他の設定(縦に点三つ)」あたりにカーソルをもっていくと、「LIVE」のボタンが現れます。

 このボタンをクリックしても、いきなりライブにはなりませんのでご安心を。ルームの参加者の中には、ライブで参加するのは嫌という人がいるかも知れないため、参加している人に参加し続けるか、退出するかを選ぶ画面が表示されます。

 で、全員が意思表示したところで、ライブに切り替え可能になる、という手順になっています。

・ ルームをライブ配信してみた感想

 ライブの良さは、視聴者とのみなさんとのダイレクトなやり取りなのですが、どうもみている方々からのコメントが見られない状態のようなのです。

 コメントを見られないと、ライブ配信する意味がなくなってしまいますので、これは、どうでしょうか?また、通常のライブでは飛んでくる、「いいね」アイコンも表示されませんでした。

 もしかすると、コメントを表示する機能を見落としていたかも知れませんので、改めて確認してみますが、もしお気づきの方がいれば、是非このコメント欄にお願いします。

 

◆ Zoomとの比較では、どうなのか?

 フェイスブックが、Messenger Rooms の機能を今後拡充させていくかどうかは不透明な部分がありますので、投稿時点での比較ということでご理解下さいね。

◇ 利用時間、人数

 最も気になるのは、利用可能な時間だと思います。Zoomの無料プランでは、基本的には40分まで(ホストを含めた3人以上のグループの場合)ですが、Messenger Rooms では制限がないようです。

 参加可能人数については、フェイスブックの公表では50人までとなっていますが、Zoomでは100人。でもこのあたりの人数になってくると、フリーで使うという方は少ないと思いますので、この差は、あまり気にならないように思います。

◇ セキュリティーは?

ルームをロックする画面のスクリーンショット
ルームをロックする画面

 海外で話題になったZoom爆弾ですが、これは会議室のリンクが漏れてしまうと、それだけで会議室にダイレクトに入れてしまうことが問題でした(詳しくはこちらの投稿)。

 Messenger Rooms も全く同じような仕組みになっていますので、不特定多数の人達に会議室のリンクを配布するような使い方はお薦めできません。

 ルームには、フェイスブックにアカウント持っていなくても参加可能ですので、注意が必要です。

 Zoomと同様に、Messenger Rooms にも、参加者が揃ったところで、ルームをロックできるような機能がありますので、これを活用しましょう。

◇ その他の機能

 Messenger Rooms のほうでは、2つのデバイスを同時に使って、同一のルームに参加することはできません。パソコンとスマホのふたつを使った場合には、スマホのほうが優先されるようです。

 なので、例えば移動中などに最初はスマホで参加していて、途中からパソコンでの参加に切り替えるということができません。Zoom や Google Meetでは、これが可能です。

 また、全員で参照できるような文字によるチャット機能が Messenger Rooms には見当たりません。参加者をクリックするとその人に向けたメッセージを送ることができるようにはなっています。

◆ まとめ

 フェイスブックが、ビデオチャット機能を公開するということで、大きな期待をされていた皆さんは、少々ガッカリされたのではないでしょうか?

 会議室に備えられた機能を単純に Zoom と比較すると、確かにそうかもしれません。特に、シェアした画面を参加者全員向けに固定表示することができないため、Messenger Rooms は、セミナーや学習向けには使えそうにありません。

 ですが、フェイスブックの投稿(特にグループ)との組合せで考えると、つながっている人達と気軽に、かつ手軽にビデオチャットを始めることができる、Messenger Rooms のほうが便利だと思います。

 今後は、Zoom はオンラインイベント的なやや形式張ったもの、Messenger Rooms は気心しれた友達などと気軽にビデオチャットするもの、といったような使い分けが進むのではないでしょうか。

 ビデオチャットについては、札幌Geezerは、Zoom ではなく Google Meet 派ですが、これは単に慣れの問題だけです(笑)。参加する側としては、基本機能はどれも同じようなものですので、ひとつ慣れてしまえば、他の種類のビデオ会議に参加しても困ることはないと思います。

◆ 余談ですが、ビデオ型アイコンについて

ビデオアイコン
ビデオカメラ型のアイコンは、録画の意味ではない!

 先日、このMessenger Rooms を内輪のミーティングに使って見たときに出てきた話題で、印象に残ったことを紹介しておきますね。

 それは、「ビデオ型のアイコンは、録画か何かのためだと思っていて使ったことがなかった」という方がいらっしゃったということです。

 この形のアイコンって、いろんなところで登場していましたよね?LINEをはじめとしたコミュニケーション系のアプリなら当たり前のように付いてくる機能です。

 でもビデオカメラのイメージは『録画』ですから、そのように勘違いしてしまうのも、ごくごく自然なことのようにも思います。

 新しいことが広く一般に広がるって、こういうことなんですよね!札幌Geezer的には、目が覚めた思いでした。