フェイスブックのビデオ通話 Messenger Rooms の使い方と特徴

パソコンに映し出された4名とチャットしている様子

 先日、フェイスブックが公表した新しいビデオ通話機能、”Messenger Rooms (メッセンジャー・ルーム)” が日本でも使えるようになりました。

 リリースされたばかりですので、今後もアップデートされる可能性がありますが、現時点での使い方をまとめておきます。また、後半部分では、Zoom との違いや使い分けについても、簡単に触れておきます。

◆ 通常の投稿またはメッセンジャーからルーム(ビデオ会議室)を開始

◇ 投稿からルームを設定する場合

 「ルーム(ビデオ通話をする会議室のこと)」は、フェイスブック内の投稿、またはメッセンジャーから開始することができます。

メッセンジャーを使わずに、フェイスブックのホームが面から直接ルームを立ち上げる画面
ホーム画面だけに表示されることに注意

 投稿からルームを作成する場合、現時点では、ホーム画面に表示されている投稿欄にのみ、「ルームを作成」の選択ボタンが表示されるようです。

 自分のタイムライン(あるいはフェイスブックページ)を表示している際の投稿欄には、ルームの作成ボタンは出てきません。グループを表示している場合は、そのグループの主催者による設定によっては、投稿欄に「ルームを作成」の項目が表示されます(6月18日追記)。

 上の画像の赤丸のどちらをクリックしても、ルームを作成する画面が表示されます。

ルームの設定画面

 「ルームのアクティビティ」では、その目的がわかるような表示を指定することができるようになっています。「コーヒータイム」や「ゆるく集合」など、ユニークなものがあります。

 また、自分でも指定できます。私は、「テスト中」という項目を作成して公開したところ、さっそく友達が参加して下さいました。

 二項目目の「招待する人」ですが、これは招待する人をひとりひとり指定するか、あるいは友達の誰でも参加できるようにするかの選択になっています。

ミーティングが行われていることが表示されている

 「開始日時」は、何も指定しなければ、「次へ」をクリックすると、すぐにルームが立ち上がりますが、このタイミングで、投稿画面が表示さるようになっています。

 ミーティングをすることを投稿したい場合には、ここで、そのミーティングについての説明を入力することができます。投稿したくない場合には、右上端の「✖」をクリックすればOKです。

 以上で準備OKです。立ち上げたルームに入るには、上の画像の「参加」から入室できるようになっています。

 ミーティングを行うことを投稿した場合には、その投稿には、ミーティングの状態が表示されます。例えば、ミーティングが始まると下の画像のような表示になります。「開催中」と赤文字の表示があり、その横に参加している人の名前も表示されます。

ルームを立ち上げてミーティング中であることを示す投稿のスクリーンショット
投稿中にミーティング中であるこが表示される

 誰かとミーティングを始めて、たまたまそのタイミングで、その投稿が友達の目に停まれば、簡単に仲間に加わることができますので、これは便利な機能だと思います。

 ミーティングが終了すると、「ルームに参加」の表示は自動的に消えますので、面倒なことはありません。逆に、仲間が揃って他の人に入ってきて欲しくない場合には、ロック機能(後述)がありますので、それを活用しましょう。

 ルームの中に入って以降の操作については、以下に説明するメッセンジャーから使う場合と同じです。

◇ パソコン上のメッセンジャーから Messenger Rooms を使う場合

 スマホでフェイスブックをお使いの方は、あわせてメッセンジャー・アプリを使っている方が多いようですが、同じ機能は、実は、ウェブアプリでパソコン用にも提供されています(こちら)。

 Messenger Rooms を主催者として利用するには、このウェブアプリからもできるようになっていますので、メッセンジャーをパソコンで利用されたことがない方は、この機会にパソコン画面に開いてみましょう。

 フェイスブックにログインしていれば、スマホで見慣れたメッセージ画面が表示されるはずです。

messenger rooms の入口

 パソコン上でMessengerを開くと、画面左上の自分のアイコンに並ぶ形で、ビデオカメラのアイコンが表示されています。参加者が集まるルーム(会議室)は、ここから立ち上げるようになっています。

主催者入室直後の画面

 ルームの中に入ると、下部にアイコンが並んでいますので、左からふたつ目をクリックして、そのルームのURLを取得します。で、取得したURLを参加する人にメッセージで送ると、受信した人はそれをクリックするだけで、この会議室に入ることができます。

 ちなみに、画面下部の5つのアイコンは、左から順に、「画面共有」、「参加者の管理」、「カメラのオンオフ」、「音声のオンオフ」、「会議室を出る」になっています。

 また、参加者の表示方法やマイクやカメラの設定などは、画面右上に表示されている歯車型のアイコンからできるようになっていますが、必要最低限の機能のみといった印象です。

・ ミーティングの終了は2種類あることに注意を!

 これは注意なのですが、画面下の右側に表示されているアイコンは、あくまで「退室」のためのものです。なので、主催者が退出しても残った人達でミーティングを続けることができますし、再度入室することも可能です。

 このことは、参加者全員が退室しても会議室のリンクは生き続けることを意味しています。つまり、このリンクを知っていれば、後から再度使える状態のまま残ってしまうのです。

ルームの終了画面のスクリーンショット
ルームを完全に終了するための画面

 全員が退室してもルームのリンクは生かしたままにしておくという使い方は、場合によっては便利です(後述)。でも、ルームが残ったままになるのは、少々不安という場合も多いと思います。

 ルームを完全に終了するには、上記の「参加者の管理」ボタンから「設定」をクリックすると、そのルームを完全に終了するための画面が開くようになっています。

 これはちょいとわかりにくいですよね?

・ 画面共有機能は、少しわかりにくい

画面共有ボタンで開く画面のするリーンショット
画面の共有には選択肢があることに注意

 ビデオ通話には欠かせないのが画面の共有機能ですが、画面のどの部分を共有するかで、選択肢が3つあることにご注意下さい。

 共有機能を開いた直後は、「あなたの全画面」になっているため、自分の姿が映った画面(カメラがオンの場合)が表示されてしまい、少々わかりにくくなっています。

・ 全員に表示するメッセージ欄がない

 文字によるチャットについては、参加者の個々と行うようになっています。画面に表示されているその人の画面にカーソルを持っていくと、名前の横に点3つのアイコンが表示されますので、そこからメッセージを送ることができます。

・ ビデオカメラのアイコンが表示されない場合の対処方法

 この場合には、まずはブラウザーが最新版のものかどうかを確認しましょう。chrome の場合の確認の方法は、chrome のメニュー(画面右上端)→「ヘルプ」→「Google Chrome について」で、確認できます。

 最新版であれば、一度フェイスブックからログアウトして、ログインし直してみて下さい。それでもビデオアイコンが表示されない場合には、フェイスブックに問い合わせます。パソコンからの場合は、画面上のメニュー「?」→「問題を報告」→「機能の問題」へと進みます。

◇ スマホのメッセンジャー・アプリから Messenger Rooms を使う場合

ルームを作成するスマホ画面のスクリーンショット
連絡先からセットアップ

 スマホの場合は、メッセンジャーアプリを開いたら、画面下部の「連絡先」をタップし、次に「ルームを作成」をタップします。

 するとスマホのインカメ(自分向きのカメラ)が立ち上がって、自分一人がルームの中に入った状態になります。

 この画面に「リンクをシェア」のボタンがありますので、それをタップすると、シェアするためのアプリを選択できますので、メッセンジャーを選択しましょう。

 ここでは、ツイッターなども選択できますが、ルームのリンクをつぶやくと、そのリンクから誰でもルームに入れる状態になりますので、注意が必要です。

 また、「リンクをシェア」のボタンの上には、「参加出来る人」を選択できるようになっています。これはフェイスブックにアカウントを持っている人に限るか、そうでないないかの選択です。

・ 全員退出しても、ルームは残しておくことができる

ホストが最後に退出する際に表示される選択画面のスクリーンショット
後から誰かが参加すると通知が来る

 ルームを退出することと、終了させることとは異なると、上記で説明しましたが、スマホで参加していたルームからホストが最後に退出する場合には、このような選択画面が表示がされます。

 ということは、一度ルームを作成しておけば、何度も使い回しができるということになりそうです。

◆ 対応しているブラウザーは?

 Messenger Rooms が日本で公開された当初は、Edge、SafariとFirefoxは未対応でしたが、現在はEdgeの最新版には対応しています。

 その他にも対応となったブラウザーがあるかも知れませんので、これは皆さんが確認してみて下さい。未対応の場合には、対応しているものをを使うよう指示する画面が表示されると思います。

◆ フェイスブックグループ内で使う Messenger ルームがとても便利

グループへの投稿から、メッセンジャールームを設定する画面のスクリーンショット
グループ内でのビデオチャットが可能に!

 ビデオチャットの機能を単純に比較すると、現時点ではZoomに利があるようですが、Messenger Rooms が、フェイスブックのグループ機能の一部として使えるようになると、ハナシは変わってきます。

 予め日時を決めておいて、グループ内でビデオチャットの開始を予約することができるようになりました(6月18日追記)。このおかげで、メンバーひとりひとりにルームのリンクを送らなくても、自動的にメンバーのみ参加可能となりますので、とても便利です。

 注意としては、初期設定では、グループのメンバーであれば誰でもルームを作成できるような設定になっていることです。大人数のグループでは、収拾が付かなくなりそうですので、状況に応じて設定を変更しておくことをお薦めします。

グループ内で、メッセンジャールームを作成出来る人を設定する画面のスクリーンショット
初期設定はメンバー全員となっている

 この設定を行うには、グループのトップ画像下にある「その他」→「グループの設定を編集」を開きます。

 下のほうに「セクション」という欄があり、その中に「ルーム」という項目がありますので、そこから設定画面を開きます。

◇ グループページ内にルームを常設することも可能

 Messenger Rooms は、一度立ち上げたミーティングの場をそのまま常設しておくことが可能になっています。

グループページのスクリーンショット。ルームに一人参加していることが表示されている。
グループページに表示される「ルーム」

 フェイスブックでグループを運営されている方には、これはとても便利な機能です。

 グループページでは、画像のように、目立つ場所に、ルームがあることが表示されるようになっていて、そのルームに現在何人参加しているかの数字まで表示されます。スマホでは、「ルーム」という表示が目立つ場所に表示されます。

◆ ライブ配信機能を追加の予定(7/25 追記)

 フェイスブックでライブ配信をする人が、最近は日本でも増えているようですが、ルームをライブで配信する機能が追加されるとのアナウンスメントがありました(フェイスブック社による発表はこちら)。

◇ Messenger Room とライブ配信の違いは?

LIVE STREAM の看板をイメージしたイラスト
公開が楽しみなライブ配信

 ライブ配信をあまり見かけない方は、混乱してしまいそうですが、Messenger Room はあくまでも「会議室」です。つまり、参加している人しか見ることができません。

 その会議室で流れている生の動画を、参加していない人にも公開するのが、ライブ配信機能です。なので、例えばインタビューやディスカッションを生で公開できるということになります。

 また、友達同士やグループ内でも、ルームを公開することで、その様子が見えることになりますから、参加しやすくなるということがあるように思います。特にグループでは、重宝しそうな機能になるのではないでしょうか?

 日本では、まだこの機能は配布されていないようですので、なにか分かればここに追記しますね♫

◆ Zoomとの比較では、どうなのか?

 フェイスブックが、Messenger Rooms の機能を今後拡充させていくかどうかは不透明な部分がありますので、投稿時点での比較ということでご理解下さいね。

◇ 利用時間、人数

 最も気になるのは、利用可能な時間だと思います。Zoomの無料プランでは、基本的には40分まで(ホストを含めた3人以上のグループの場合)ですが、Messenger Rooms では制限がないようです。

 参加可能人数については、フェイスブックの公表では50人までとなっていますが、Zoomでは100人。でもこのあたりの人数になってくると、フリーで使うという方は少ないと思いますので、この差は、あまり気にならないように思います。

◇ セキュリティーは?

ルームをロックする画面のスクリーンショット
ルームをロックする画面

 海外で話題になったZoom爆弾ですが、これは会議室のリンクが漏れてしまうと、それだけで会議室にダイレクトに入れてしまうことが問題でした(詳しくはこちらの投稿)。

 Messenger Rooms も全く同じような仕組みになっていますので、不特定多数の人達に会議室のリンクを配布するような使い方はお薦めできません。

 ルームには、フェイスブックにアカウント持っていなくても参加可能ですので、注意が必要です。

 Zoomと同様に、Messenger Rooms にも、参加者が揃ったところで、ルームをロックできるような機能がありますので、これを活用しましょう。

◇ その他の機能

 Messenger Rooms のほうでは、2つのデバイスを同時に使って、同一のルームに参加することはできません。パソコンとスマホのふたつを使った場合には、スマホのほうが優先されるようです。

 なので、例えば移動中などに最初はスマホで参加していて、途中からパソコンでの参加に切り替えるということができません。Zoom や Google Meetでは、これが可能です。

 また、全員で参照できるような文字によるチャット機能が Messenger Rooms には見当たりません。参加者をクリックするとその人に向けたメッセージを送ることができるようにはなっています。

◆ まとめ

 フェイスブックが、ビデオチャット機能を公開するということで、大きな期待をされていた皆さんは、少々ガッカリされたのではないでしょうか?

 会議室に備えられた機能を単純に Zoom と比較すると、確かにそうかもしれません。特に、シェアした画面を参加者全員向けに固定表示することができないため、Messenger Rooms は、セミナーや学習向けには使えそうにありません。

 ですが、フェイスブックの投稿(特にグループ)との組合せで考えると、つながっている人達と気軽に、かつ手軽にビデオチャットを始めることができる、Messenger Rooms のほうが便利だと思います。

 今後は、Zoom はオンラインイベント的なやや形式張ったもの、Messenger Rooms は気心しれた友達などと気軽にビデオチャットするもの、といったような使い分けが進むのではないでしょうか。

 ビデオチャットについては、札幌Geezerは、Zoom ではなく Google Meet 派ですが、これは単に慣れの問題だけです(笑)。参加する側としては、基本機能はどれも同じようなものですので、ひとつ慣れてしまえば、他の種類のビデオ会議に参加しても困ることはないと思います。

◆ 余談ですが、ビデオ型アイコンについて

ビデオカメラ型のアイコンは、録画の意味ではない!

 先日、このMessenger Rooms を内輪のミーティングに使って見たときに出てきた話題で、印象に残ったことを紹介しておきますね。

 それは、「ビデオ型のアイコンは、録画か何かのためだと思っていて使ったことがなかった」という方がいらっしゃったということです。

 この形のアイコンって、いろんなところで登場していましたよね?LINEをはじめとしたコミュニケーション系のアプリなら当たり前のように付いてくる機能です。

 でもビデオカメラのイメージは『録画』ですから、そのように勘違いしてしまうのも、ごくごく自然なことのようにも思います。

 新しいことが広く一般に広がるって、こういうことなんですよね!札幌Geezer的には、目が覚めた思いでした。