最近人気が急上昇の音声による発信。Twitter からは、スペース(Spaces)という新機能が公開されました。
スペースでホスト役をできるようになるには、仕掛け(後述)があるようですが、リスナーとしての参加は誰でもできるように、既になっているようです。
札幌Geezerも、ホストになることができるようになりましたので、この記事では、「参加する側」としての使い方を前半で、「ホスト役」としての使い方を後半で紹介します。
また、Twitterライブとの使い分けについても、現時点での考えを末尾にまとめておきました。
◆ どうやってスペースを見つけるか?

まずスペースに参加するには、今のところスマホなどのモバイル機器でTwitterアプリを利用していなければなりません。
モバイルアプリでは、ホーム画面上部に、フリートが表示されるエリアがあります(現時点ではパソコンでは表示されません)。
スペースは、このフリートのエリアに表示されます。紫色で囲われて目立つようになっているのがそれです。
ここに表示されるのは、ホストまたは参加者の誰かをフォローしている場合です。互いにフォローしているかどうかではなく、フォローしていれば表示されます。
・Twitter検索でもスペースを見つけることが可能!
また、これは裏技みたいな感じになりますが、Twitter検索を用いて、スペースを見つけることも可能です。
検索する際には、
url:https://twitter.com/i/spaces lang:ja
と打ち込めばOKです。”lang:ja” を省略すると日本語以外のものも検索対象になります。ただし、この検索で捕捉できるのは、そのスペースがツイートで共有されている場合だけです。
スペースをツイートで共有できるのは、ホスト自身だけでなく参加者も可能ですから、スペースは実質上は誰でもリスナーとして参加できるオープンな場であると理解しておきましょう。
◆ スペースにリスナーとして参加する手順
スペースを見つけたらそれをタップ。すると、誰が参加しているのかが表示されます。

この時点では、まだスペースには参加していませんので、声も聞こえてきません。
ここで、表示されているアイコンをタップすると、その人のプロフィールの一部が表示されるようになっています。さらに表示された情報の画像部分をタップすると、その人のプロフィールページが表示されます。
というワケですので、参加するかどうかは、どのような人が参加しているのかを確認してから決めることができるようになっています。
また、フリートの表示から参加する場合には、誰とつながっていたために、そのスペースが表示されたかは確認しておくほうが良さそうです。
参加する際に「発言者」として参加するか「リスナー」として参加するかを選択する場合がありますが、話の腰を折らないように、リスナーとして参加するほうが良いと思います。
ホスト側には、「発言者になりませんか」と通知をリスナーに送る機能が備わっています。また、スペースに入ると表示されるマイクボタンが、発言者になるリクエストボタンになっていますので、入室後に発言者になることが可能です。
Twitterの公式ヘルプページ(こちら)によると、同時に発言できるのはホストに加えて発言者10人、ということです。
たまたま参加したスペースが、知っている人同士で盛り上がっているようであれば、私ならリスナーとして少し話を聞いてみます。話題に興味がなければ、じゃまにならないよう退室します。
逆に、少人数のスペースに参加すると、ホストから「発言者になりませんか?」と声をかけられる可能性大だと思っておきましょう。
リスナーのままでいたいのに声をかけられた場合には、リアクションボタン(下記)をタップして反応を返しておくと良いと思います。声をかけられると驚いてすぐに退室される方がまだ多いですが、怖いことでもなんでもありませんので、どうぞご安心を。
発言者になることを希望する場合には、リクエストボタンが見えているはずですので、それをタップして会話に参加しましょう。必要なのは、ちょっとした勇気だけです♫
◇ 古いスマホでも参加可能か?
この点は、まだまだ不明な部分だと思います。
札幌Geezerは、iPhone 6Sでリスナーとして参加したことがありますが、スマホが熱くなりフリーズ気味になったことがあります。
参加人数が多く、人の出入りが頻繁なスペースだったことも影響しているかもしれませんが、とても重たい処理をしているようですので、今のところiPhoneをお使いの場合は、6S辺りが限界かもしれません。
私の記憶が正しければ、画面の長押しに対応しているのも、6Sからだったと記憶していますが、違ったでしょうか?
いずれにしても、スペースについてはまだまだプログラム開発が進んでいるようですので、Twitterアプリの更新はこまめに行いましょう。
◆ 聴きながらリアクションの機能を使って、場を盛り上げることができる
さて、音声のやり取りをするだけでも面白いワケですが、スペースがナイスなのは、リアクションが用意されていることです。

リアクションは、自分のアイコン上に、「ハート」ボタンからいつでも表示できます。
また、スピーカーやホストのアイコンを長押し(iPhone)またはタップ(Androido)することで、その人に向けてリアクションを送ることもできるようにもなっていますので、試してみましょう。ただし、その人をフォローしていなければ、リアクションを送れないようになっています。
リアクションがバンバンと出てくると、雰囲気が盛り上がりますよね?
そうなれば、参加している人達同志が自然な形でつながりを広げられると思います。スペースを聞きながら、アイコンをタップすることでその人のプロフィール画面に行けるようになっているのは、先に説明した通りです。
スペースには、参加している人とつながっている人も参加してきますので、新たなつながりを得る可能性が大きいですし、ライブでこうしたやり取りをすると、フォロー&フォロワーという人間関係から、知り合いぐらいの感覚にはなると思うのです。
余談になりますが、フォローされることを「友達になって下さい」と言われているように感じる方がいるようですが、札幌Geezer的には、フォローする時点では「知り合い以前」の関係性だと思っています(正しい、正しくないの話ではありませんよ、念のため)。
このあたりについては、 『ネット上で「フォローする」とは、どういうことなのか?』 に、詳しく書きましたので、気になる方は参考まで。
◆ ホスト役としてスペースを開始する手順
札幌Geezerが使っているTwitterアカウントでも、先日ホスト役になることができるようになりました。
◇ ホストになる機能を使えるようになるためには?
これはTwitter社の戦略なのだと思いますが、ホストになる機能は、まずはリスナーとして、スペースに参加しないと与えられないようになっているようです。
これはあくまで、いろいろな方々の話を聞いて、札幌Geezerが感じていることなのですが、ただ単にリスナーとして参加するだけではなく、発言者になったりリアクション機能を使ったりといった、いわゆるエンゲージメント重視のアルゴリズムが働いているのかも(かもですよ)と思ったりするワケです。
あ、でも最近聞こえてきた情報によると、3日続けてスペースに参加するとホストになれるという話もあるようです。
いずれにしても、現時点では、まずはリスナーとして使い始めることが必須になっているようです。
◇ スペースを開始する方法

ここでは iPhone を用いた場合で説明します。 Android スマホからの場合は若干操作が異なっていますので、今後変更があるかも知れません。
スペースを開始するには、二通りの方法があります。
ひとつは、アプリのホーム画面右下に表示されている「羽のアイコン(ツイートボタン)」を長押しします(Androidはタップ)。すると、スペースを始めるためのボタンが表示されます。
もう一つの方法は、フリート作成画面からです(現時点ではiPhoneのみ)。この画面の下部に表示されている「テキスト ギャラリー 撮影 動画」に加えて「スペース」が表示されています。これはスマホの画面幅によっては、隠れてしまっている場合があり、見つけにくいかも知れません。
どちらの場合からでも、スペースを選択すると、開始画面が表示されます。

まずは、そのスペースに関する説明文を入力します。この入力欄の制限文字数は、70文字になっているとのことです。
ここで入力する説明文は、スペース開始後に変更できるようになっています。
スペースをスタートする時点では、特定の話題について話をすることにしていても、話の流れによっては、内容が変わることって、多々ありますよね?札幌Geezerも経験済みです(笑)。
そんな場合は、後からスペースに入ってくる人向けに、説明を変更しておくと丁寧な感じがします。
ホスト役になると、入室してくる人達への配慮が欠かせません。参加人数が多くなってくると、いろいろと忙しいことになってきますので慣れが必要ですが、必要な場合にはタイミングを見て説明文を変えるのがよさそうです。
◆ スペース開始後の操作画面
スペース開始後は、画面下部の5つのアイコンから、操作を行うようになっています。
・マイクについて
マイクボタンは、発言者になるとミュート(マイクの一時停止)の設定ボタンになります。使っているスマホの機種によっては、周囲の音を拾っていたりハウリング気味になる場合もあるようですので、ミュートを上手に使いましょう。
・リスナーに発言者になってもらう方法
ふたつ方法があります。ひとつは、そのリスナーのアイコンをタップすると「発言者になってもらう」ためのリクエストボタンがありますので、それをタップします。相手がOKであれば、発言者になりますが、強制的に発言者にすることはできません。
別の方法としては、「マイクボタンからリクエストして下さい」と、声で呼びかけることです。リクエストがあれば、ホストが承認するようになっています。なので、リスナーが勝手に発言者になることはできません。
・スペースを共有する方法

多くの参加者を募りたい場合には、スペースを開始したことをツイートしておくとよいと思います。
先に説明した通り、こうすることで、Twitter検索でもそのスペースを見つけてもらうことができるようになります。
ツイート以外にも、Twitter DMで招待する選択肢も用意されています。
この方法で招待すると、招待された側は、DM内に表示されている画像をタップするだけで、スペースにジャンプすることができるようになっていて、とても便利になっています。
リンクは、Twitter 以外で共有する場合に使うことができます。
◆ スペースで特定のツイートを共有する方法
スペースでは、特定のツイートを表示することができるようになっています(下の画像)。

こうすることで、そのツイートに関して話をすることができますので、とても便利です。
共有するツイートを選ぶには、先に説明した方法でその人のプロフィール画面に進み、共有するツイートをタップします。すると、右下に共有ボタンが表示されますので、それをタップ。
すると、「スペースで共有」という選択肢がありますので、それをタップして完了です。この時に画面下に小さくなって表示されているスペースがありますので、それをタップすれば上の画像のように共有されたツイートが表示されているのが分かります。
やはり文章にすると、分かりにくいですね(滝汗)。ホストするのも慣れが必要ということでご理解下さい。
尚、ツイートを共有できるのは、ホストと発言者になっていて、いつでもツイートを追加することが可能ですが、一度共有すると、そのスペースが終了するまで表示されたままになります(削除はできません)ので、ご注意下さい。
◆ ハッシュタグを使えば、コメント対応も可能
ここからは、大人数が参加している場合の応用編になりますが、折角Twitter上にスペースを作るワケですから、ハッシュタグを使って、リスナーの方々とのやり取りを同時進行でやりましょう♫
ここまでの説明で、ホストを含めて参加者全員は、スペースに参加しながらTwitterを使うことができるようになっていることをご理解いただけたと思います。
ということは、そのスペース用に特定のハッシュタグを決めておけば、それを見ながらスペースで会話を続けることができる、ということですよね?
参加人数が多い場合は、試してみる価値があると思います。ホストとしては、コメントをタイミングよく見ることが必要になりますので、パソコンでTweetdeckにそのハッシュタグを表示するようにしておけばバッチリです。
札幌Geezerもトライしてみようと思っていますので、興味がある方は、この機会に @eaudevie88をフォローして下さいね♫
また、少人数であれば@ツイート(リプライ)やDMをコメントのように扱うこともできそうです。
スペースを主催中に私宛の@ツイートやDMが来ると、スマホに通知が表示されますので、画面に注意さえしていればOK状態です。そういう意味でも、スペースを開始したらそれをツイートしておくことは大切ということになりそうです。
尚、私のスマホ(Android)では、特に何かを設定したわけではないのに通知が表示されますが、全てのスマホがそうなっているかどうかは、定かではありません。みなさんそれぞれで、確認してみて下さい。
◆ Clubhouse との違いは?
◇ 話題(トピック)で集まるか、つながりで集まるかの違い
札幌Geezerは、Clubhouseは使っていませんので聞いた話ですが、Clubhouseはトピック(話題)に対して人が集まるようになっているとのこと。人と人とのつながりで集まるようになっているスペースとでは、使い方が異なるように思われます。
昔話になって恐縮ですが、Clubhouse に関する話を聞いていると、札幌Geezerとしては、mixiやパソコン通信時代のSIG(special interest group)を思い出します。
確か mixi も共通の話題でグループをつくることができるようになっていたと記憶していますが、話題が重ならないような配慮が必要だったと記憶しています。ということは、場所取り合戦のようなことが始まってしまいそうですが、どうでしょうか?
というわけで、スペースとClubhouseとでは、もともとのコンセプトからして異なるようですので、状況によって使い分けということになりそうです。
◇ モデレーターの存在
その他に異なる点としては、Clubhouse の場合は、ホスト(およびモデレーター)が発言出来る人をコントロールするようになっているとのこと。
スペースは、現在はモデレーターを置くことはできませんので、迷惑行為をする人が入り込んできたときにどうするのか、という疑問点は残りますね。でも、こうした細かなことは走りながら考えるパターンということだと思います。
ライブ配信アプリのPeriscopeの時もそうでした。そういえば思い出すのは、Periscopeが広まり始めた時。
それ以前に先行する形で人気を博してたライブ配信アプリのMeerkatが一気に沈んでしまったということがありました。Clubhouse のほうは、Android への対応がまだのようでし、もしかすると似たようなことが起きないとも限りません。
そのPeriscope が、スペースと入れ替わるようにサービス停止になるというのも、なんだか時代を感じてしまいます。
◆ Twitter ライブとの使い分けは?

音声のみとはいえ、スペースもライブ配信です。
すると気になるのは、Periscopeの機能を引き継ぐTwitter ライブの位置付けです。
現時点でPeriscope の多くの機能を引き継いでいるとはいえ、「Twitter アプリのどこからライブ配信を始めるの?」状態になっていることも、少々気になります。
また、ライブ配信を続けている多くの方々は、画像抜きの音声のみで配信していることが多いようですから、スペースとの使い分けとなると、なんだかややこしくなりそうな雰囲気です。
違いが明確になるのは今後になりそうですが、現時点で札幌Geezerが感じていることは、配信主と聴き手の間の距離感です。
スペースのほうは、聴く側のほうに「参加」の意識が必要で、内容を聞くには自分が聴いていることをホストや他の参加者に知らせることになります。
対してライブの場合には、配信主をフォローしていなければ、視聴していることが配信主には伝わらないようです。ライブ終了後に録画(録音)を視聴しても、そのことは配信主には伝わりません。
この差は大きいように思います。
動画であれ音声であれ、SNS上でのライブ配信は始まって数年しか経っていませんので、まだまだ「双方向」であることに慣れない方が多いのは自然なことです。なので、ライブ配信に「参加する」となると、ある種の怖さを覚える人が多いはずです。
そう考えると、スペースに参加する方々というのは、当面の間はアーリーアダプターのみということになるのかも知れません。
◆ Facebookはどう出るのか?
この点、気になる方がいるかも知れません。
札幌Geezerの考えとしては、もうすでにルーム(詳しくはこちらの投稿)と呼ばれる機能が備わっていますので、それで十分ではないか?ということです。
Facebookのルームは、メッセンジャーからでもInstagramからでも簡単に立ち上げることができるようになっていますので、感覚的には、Twitterのスペースにそっくりで、それにFacebookらしくカメラを使う機能を加えた感じだと思うワケです。
あとは参加人数が50人までに限られていることをどうするのか、というところでしょうか。
いずれにしても、なんだか急に、SNSに新しい機能が増え始めたのは、時代の流れなのだと思います。
そう考えると、札幌Geezer的には、なんだか楽しくなってきます♫