ここのところ、矢継ぎ早に新機能を追加しているTwitter。その第1弾として加わったのが、ニュースレターを発行する機能、Revue(レビュー)です。
なにゆえTwitterにニュースレターなのか、しかも今になって?と気になっていたのですが、実際に使って見て、そのその意味が分かってきました。
そこでこの投稿では、Revueの使い方のコツ(パソコンからのみ)と、どのような目的でこのニュースレターを使うのがよさそうなのか、札幌Geezerの考えをまとめておきます。
◆ ニュースレターの作成画面が素晴らしい!
Revueの最大の特徴は、その時々のネット上の話題を簡単に取り上げることができるようになっていることです。
まずは、ニュースレターの作成画面を眺めてみましょう(下画像)。

作成画面は縦三列になっていて、左側はニュースレターを編集するエリア。
その右隣は、レターの中に差し込むことが可能な「リンク」がリストになって表示されるエリア。
そしてその右側は、リンク項目の情報源がアイコンで表示されています。
Revueは、この3段構成が素晴らしく、話題として取り上げる情報をドラッグ&ドロップでサクサクとレターの中に差し込んでいくことができるようになっています。
◇ ネタの情報源を事前に設定しておけば、あとは楽チン
右側に表示されているアイコンは、それぞれがネタ元となる情報源です。
アイコンのひとつを選択すると、含まれている項目がリストになって表示されますので、あとは、それを左側の編集エリアにドラッグ&ドロップしながら、ニュースレターを組立てていきます。
この時、リンク先から引き継いでくる情報が画像も含めて自動的に差し込まれますので、大いに時間の節約になります。もちろん引き継がれてきた文章は、編集することも可能です。
情報源となっているアイコンの意味は、以下の通りです:
・ トレー型のアイコン
このトレーには、記事のリンクを保存しておくことができます。
保存するためには、ブラウザーに拡張機能(Revue)を追加することが必要ですが、追加してしまえばクリック一発で、そのページのURLがトレーに保存されます。
そうして保存しておいたリンクが、リストとなって上の画像のように表示されますので、それをドラッグ&ドロップすれば、ニュースレターのコンテンツとして追加されます。
・ Twitter アイコン
自分のTwitterのアカウントが接続されています。
このアイコンをクリックすると、自分のツイートに含まれているリンクだけが選ばれてリストとして表示されます。自分のツイート全てが表示されるわけではありません。
特定のツイートをそのままレター内に差し込む場合には、編集エリアの下に表示されている「リンク」を用います(後述)。
・ 旗型のアイコン
これはフェイブックのページで、事前に登録しておきます。ツイートの場合と同じで、やはり投稿に含まれているリンク先が、リストになって表示されるようになっています。
・ フィードのアイコン
ワードプレスを用いて作成したサイトなど更新通知(RSSフィード)を発行しているサイトであれば、情報源として登録しておくことができます。
※ RSSフィードについての詳しい説明は、こちらの投稿『ウェブサイトの更新通知、フィードとは?』をご参照下さい。
・ その他のアイコン
上の画像には表示されていませんが、上記の他にインスタグラム、Pocket、Instapaperなどのアカウントと接続することも可能です。
◇ ドラッグ&ドロップ以外の編集作業もシンプルそのもの

項目のドラッグ&ドロップ以外でも、もちろん編集作業ができるようになっています。
編集エリアの最下部には、「見出し」、「テキスト」、「リンク」および「メディア」の4つのボタンが用意されています。
これらについても、レター本文の中に「差し込んで」使うようになっていて、こうしたやり方で編集作業を進めるのは、以前にはなかった新しい感覚です。
最近のワードプレスもそうですが、オンラインで文書を作る場合のやり方が、ワープロソフトの時代から大きくシフトしたと、札幌Geezerは感じています。みなさんはいかがでしょうか?
◆ なぜ Twitterに『ニュースレター』なのか?
札幌Geezerも、Twitter(アカウントはこちら)での発信を大いに楽しんでいます。
でも一方で、Twitterは貴重な情報源でもあります。
ニュースや気象情報などの最新情報はもちろんのこと、気になる分野のブログ記事などの情報、新しく出版された本で話題になっているものなど、「お!」と目をとめるような情報がTwitterから入ってくることが多いです。
でもここで、注意するべきことがひとつあります。それは、
考え方や行動が変わらなければ、情報を集める意味がない
ということです。
趣味で楽しむだけなら話は別ですが、考え方や行動が変わらないのであれば、情報を集める意味がありません(キッパリ)。
Twitterは、目に留まった情報に対してリプライやリツイートすることで、何かの行動のキッカケにすることができるようになっています。でも、その情報について深掘りするとなると、Twitterだけでは、散漫ぎみになってしまいます。
そう考えると、Twitterとニュースレターとの組合せには、大きなニーズがありそうです。
◇ バラバラの関連情報をひとつにまとめる意味は大きい
そこで、関連する情報を1カ所にまとめて、それを興味がある人達に届けることができれば、自分自身がまずは理解を深めることになりますし、利便性が大いに高まります。
また、そこから新たなやりとりが始まることもありそうですよね?
そのような目的でニュースレターを発行するのであれば、Revueが提供している編集画面は、ドンピシャリとハマりますし、同時に、Twitterの使い方も変わりそうです。

実は札幌Geezerも、ワードプレスのプラグインを使って、ニュースレターを発行していたことがあります。長く続かなかったのですが(滝汗)、レターの編集に手間がかかりすぎていたことが最大の理由です。
でもRevueを使えば、日常的に触れる情報の整理が簡単になるため、発行するために要する時間が大幅に削減されます。
というわけで、札幌Geezerも、改めてニュースレターの発行に挑戦してみることにしました(受信登録はこちら)。
・ 待たれる日本語化
Revueは、現時点ではまだ日本語化されていません。
でも、とりあえず使って見る分にはご心配なくです。お使いのブラウザーの言語設定で、英語は日本語に翻訳するよう設定してみて下さい。最近の自動翻訳の性能に驚かれるはずです。
余談になりますが、Revueの機能を使い始める際に表示される画面(パソコンの「Twitterのメニュー」→「ニュースレター」)の説明文に気になることが一点。
それは、「作家・出版社向け」と翻訳されていることです。この部分は、「ライター・出版社向け」とするべきだと思います。作家とライターとでは、受ける印象がまるで異なりますよね?
◇ Revueには有料版の発行機能が備わっている
Revueは、有料のニュースレターを配信する機能が備わっていることも特徴のひとつです。
私の年代に近い方の場合には、「有料化」と聞くと嫌に感じる方が多いかもしれませんが、ショッピングサイトで手作りの工芸品を個人が販売したり、有料のオンラインサロン(小さなSNSみたいなイメージです)を始めたりといったことが、日本でも一般的になってきました。

その背景にあるのは、ネット上での決済サービスが随分と便利になったことです。
Twitter社もこの流れに乗る形で、決済サービスとの連携を進めていて、私のアカウントには、テスト段階ではあるもののチップを受け取ることができるようになりました。
ニュースレターを発行するサービスは数多くありますが、有料のニュースレターを発行することができるRevueがTwitter社の傘下になったのは、こうした理由もあったと思われます。
◇ 有料配信の機能について
札幌Geezerでは、有料のニュースレター発行手続きはまだ行っていませんが、Revueサイトの説明によると、無料・有料を切り替えながら発行できるとのことです。
ということは、読者数が増えてきたところで有料版を混ぜて発行するのができますので、これは便利そうです。
尚、サイトの説明によると、現在対応している決済サービスは、Stripe(ストライプ)のみです。
日本では、「有料のメルマガは著名人だけのもの」というのが、私のイメージですが、それも今後は変わっていきそうですね。対抗するのは、お若い方々の間で人気のnoteでしょうか。
思えば、日本の大新聞でさえ、ネット上で課金して発行するのは無理と言われていた時期がありましたが、今は昔ですね。
◆ ところで、メルマガとニュースレターの違いとは?
気になる方もいると思うので(笑)。
実はこのふたつ、ひとつのメールを多くの人に届けるという意味で、同じ事です。英語では、”mail magazine” とは言いませんで、”News Letter” です。
”magazine”としてしまうと、雑誌のイメージです。送られてくるメールが雑誌のボリュームになっていては、たまりませんよね。なので、magazine とう表現が使われているのは、メールではなくてウェブサイトのほうです。
蛇足ついでに、日本語でメルマガというと、知らない間に送られてくるものが増えてしまい嫌になってしまった経験がある方が、多いかもしれません。
現在は、そうしたメルマガはかなり淘汰されたように札幌Geezerは感じています。自分にあったメルマガを探すのは手間かも知れませんが、もしニュースレターを発行してみようとお考えなら、まずは受信し始めてみることを強くお勧めします。
あと、発行頻度が多いメルマガについては、全てに目を通そうとしないことです。目を通している時間がないタイミングで送られてくるものについては、溜め込まずに、どんどんと整理してしまうくらいの感覚でいるのが良いと思います。
コメントを残す