みなさん、Gmail は、『教育するほどに賢くなる』ってご存じでしたか?
使いやすさから人気の Gmail。便利にメールのやりとりができるので、送受信の設定をして以降は、設定らしい設定をしたことがないという方、多いのではないでしょうか?
でもそれは少々もったいない状態なのです。
というのは、 Gmail は、機械学習機能を使っている(Google 社公式の説明はこちら)ため、使う側として Gmail にフィードバックをすればするほど、便利になるからです。
◆ メールは放置プレイになっていませんか?
LINE を含めた SNS のメッセージが手軽なので、最近はメールは放置プレイになっている方が多いと思います。
メールって、利用しているサービスなどからの「お知らせなんだか広告なんだかわからないような」いってみればどうでもよい(失礼)ものが多いです。また、長くインターネットを使っている方なら、身に覚えのない送信元からのメールが増えてしまい、嫌になってしまった方もいらっしゃると思います。

さらには、明らかにフィッシング(悪意のあるサイトへの誘導)と思われるメールが混在するようになってしまっては、これはメッセージのほうが使いやすいという結論になるのも、自然な流れだと思います。
あ、でも念のためですが、SNSメッセージだからといって、フィッシング目的のものが混じっていない保証はありません。アカウントを乗っ取って本人になりすまし、悪意のあるメッセージを送りつけて来ることもあります。私も何度か経験していますが、この場合は、本人からだと思い込んでしまうと、やっかいです。
いずれにしても、普段からメールの設定に気を使っている人はあまり多くないように感じているのですが、あなたの場合はいかがでしょうか?
◆ まずは「迷惑メール」フォルダーを確認してみよう
これをお読みのあなたが、もし Gmail を使っていて、迷惑メールの振り分け方についてこれまで何もしてこなかった場合には、「迷惑メール」をまずは確認してみることを、強くお勧めします。
以下の画像は、私の「迷惑メール」のフォルダーです。私にとっては明らかに怪しいメールばかりなのですが、あなたの場合もそうなっていますでしょうか?

◇ Gmail の迷惑メールフォルダーはどこにある?
ところで、「迷惑メール」フォルダーが目立たないのが Gmail だったりします。ご自分で専用のフォルダーを設定された方などは、これが隠れてしまいますので、左側メニューの「もっと見る」から、迷惑メールのフォルダーを見つけてください。
ありましたか?では早速、メールのタイトルを確認してみましょう。
Gmail の場合は、迷惑メールフォルダーには、過去30日間に迷惑メールと判定されたものが残っていて、それ以前のものは自動的に削除されるようになっています。
◇ 迷惑メールを見分けるには?
私の場合は、たまに迷惑メールフォルダーをチェックしてきましたので、今では、内容を読まなくても、ほぼそれがフィッシングメールかどうかを瞬時に判断することができます。
慣れていない場合には、以下の順番で判断すると良いと思います。
- 外国語によるネット上のサービスは利用していないのに、タイトルが外国語のメール。
- 利用したことのがない(あるいは現在利用していない)サービスからのメール。
- 支払い方法の更新を迫るようなタイトルのメール。
- アダルト系の情報を提供していると思われるようなタイトルのメール。
- 「あなたのサイトを見ました」的なタイトルのメール。
- 利用したことがない事業者からの、お得情報的なタイトルのメール。
こんな感じです。これらに該当しても、フィッシングメールではない場合があるかも知れませんが、利用したことがない事業者からのメールは、無視するのが無難だと思います。
・ メールのタイトルから判断できない場合はどうするか?
メールを開いてみて大丈夫です。ただし大切なことがひとつだけあって、それは
メールの中に書かれている連絡先に電話したりリンクをクリックしないこと
です。
迷う時というのは、自分が現在も使っているサービスを装っているメールの場合ですよね?
そんな場合には、いつも通りの方法(例えばその事業者のウェブサイト)で、確認を取りましょう。支払いに関することであれば、自分のアカウント情報などで確認を取れるはずです。くどいようですが、くれぐれも送られてきたメールに記載されている指示には従わないことです。
最初のうちは面倒かも知れませんが、こうした作業を繰り返しているうちに、怪しいメールはタイトルを見ただけでそれと判断がつくようになるはずです。
◆ 迷惑メールではないものが混在している場合はどうするか?
さて、前置きが長くなりましたが、ここからがこの記事の本題です。
Gmail の場合には、迷惑メールの振り分けに「機械学習を使っている」ことが明記されていますが、このことは、「私たちが普段 Gmail を使う使い方を、 Gmail のほうが学んでいる」ということです。
「機械学習」というのは、コンピューターが、「与えられたデータからパターンを読み取ること」と考えてよいと思います(詳しくはこちら)。そのパターンから、「これはOK、こっちはダメ」という判断をするわけで、メールの内容の意味を理解しているわけではありません。
ということは、最初のうちは判断の誤りがあっても当然といえば当然なのです。
そこで Gmail には、「その判断は誤っています」ということを機械学習に教えるための仕組みがちゃんと用意されています。

迷惑メールに分類されたメールの場合には、クリックして内容を表示すると上のようなメッセージが表示されていますので、そのボタンをクリックすればOKです。
これまで迷惑メールを確認されたことがない方の場合、あまり開くことがなかったお知らせ的なメールは、すでに迷惑メールに振り分けられている可能性大です。以前はよく見かけたメールなのに、そういえば最近見なくなったようなメールが、ここにあるのではないでしょうか?
このような場合は、私は、迷惑メールでないことを通知することにしています。同様の他のメールも同じように判断されて、それが基になってまた別のメールが・・・の繰り返しみたいになってしまっては困るからです。
◇ チェックが必要なら迷惑メールフォルダーの意味がないのでは?
さて、こうなると「何のための迷惑フォルダーなの?」と思われる方も多いと思います。
私なりの考えは、「迷惑メールフォルダーへの自動振り分けは、あくまで、私たちの判断の助けになることを目的としたもので、手間を省くためのものではない」ということです。
実際、迷惑メールフォルダーの中身を確認している時は、危ないメールである可能性が高いということを前提にしてチェックしますから、慣れてしまえば手早くできてしまいます。でも逆に、これら全てが、他の多くのメールに混じっていると考えると、これは眩暈がしてきます。
で、ふと思いついて、Twitterで私とつながっているみなさんにアンケートを取ってみたのですが、やはりほとんどの皆さんは、たまに迷惑メールのフォルダーを確認しているという結果になりました。
回答を下さった多くのみなさんは、Twitterを仕事目的(あるいは仕事半分)で使っている方々だと思います。ということは、見落としてはならないメールがある方々ですから、やはり慎重になりますよね。ネット上のサービスを趣味のみで使っている方が多い場合だと、また別の結果になるはずです。
◇ 読まなくなったメルマガなどは、登録を解除しよう
余談になるかも知れませんが、読まなくなってしまったメルマガや利用しなくなったサービスに関するお知らせのメールは、面倒でも登録を解除しておくのが賢明です。
Gmailにはブロック機能も備わっていますので、それを使うのが手軽なのですが、私の場合はほとんど使いません。
というのは、これを使うとそのメールアドレスからのメールは自動的に迷惑メールに振り分けられますが、そうしたメールが多くなると見にくくなってしまうからです。なのでブロック機能は、読まなくなったことを相手に知られたくない場合などに限定的に使うのが良さそうです。
◆ まとめ
札幌Geezer は、ネット上のサービスは常に変化しているということを前提に使うよう心掛けているつもりです。
なので少々使いにくい部分があるのは仕方がないことだと思っていますし、不都合な部分があるということは、今まさに変化している最先端の部分を使っているということにもなると、自己満足ですがそう思っています。
逆に、いつまでも使い方が変わらないネット上のサービスは衰退の一途を辿っているか、自分自身が変化について行っていないかのどちらか、ということになりそうです。
何歳までこの路線を継続できるのかはわかりませんが、こうして発信し続けているおかげで、当面は楽しめそうな予感です♪
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