パソコンを使って、インターネット上のサービスを使うにあたって、『ログインしているのかしていないのか』って、分かりにくいことないですか?
ログインしないと使えないサービスなら分かりやすいですが、ログインしなくても普通に使えて、ログインすると便利に使えるようなウェブサイトやサービスだと、混乱しますよね?
例えば、YouTubeはその典型です。YouTube動画は、ログインしなくても普通に観ることができますが、Googleアカウントにログインして利用することで、チャンネル登録をするなど便利に使うことができるようになっています。
スマホの場合だと、今はアプリをインストールして使うサービスがほとんどなので、その場合には、ログイン云々は、最初の一回だけのハナシ。なので使っているうちにログインしていることなんて忘れてしまいますから、余計にややこしい状態になっているように思います。
◆ ログインとは、チェックインのことだった!
ログインするのは、例えていうなら「宿泊するホテルにチェックインするのと同じ」ような感じです。チェックインすると、「これから部屋を使いますよ」とホテル側に伝わるわけですが、そうすることで他の全てのサービスを受けることができるようになります。
ログインの場合は、入る先はそのウェブサイト(例えばAmazon)の場合と、その会社のサービス全体(例えばGoogleアカウントにログインしてYouTubeやGmailを使う)の場合の二通りありますので、わかりにくいかも知れませんが、ログインすることで便利な機能が使えるようになる、と理解していただければ良いと思います。
ん、まだわかりにくいですか?
では、銀行のATMの例はいかがでしょうか?キャッシュカードを差し込んで暗証番号を入れると、あなたは、銀行のコンピュータにログインしていることになります。この場合、キャッシュカード(口座番号が含まれている)はログインIDに該当し、暗証番号はパスワードに該当すると考えれば理解しやすいかもしれません。
つまり、「ログインする」というのは、「私は、登録している本人です」ということを知らせるためのもの、ということになります。
余談になりますが、インターネット上でいろいろなサービスを便利に使い始めるには、ログインするためのIDとパスワードをそれぞれに設定しなければなりません(パスワードの使い回しは危ない)。

なので、数が増えてくると、その管理に慣れるのが実は大仕事なのです。
この点については、ご年配の方々には、最初は単語帳を使うことをお勧めしています。これならひとまとめにしておけますので、パスワードを忘れてしまっても安心です。
で、慣れてくきたところで、ブラウザーやセキュリティソフトが提供しているパスワード管理機能を使い始めるのが、わかりやすくて良いと思います。
◆ 画面を閉じてもログインしている状態は変わらない?
ところでホテルの場合、チェックインしたからといって、そのホテル内にとどまり続けているとは限りませんよね?外に散歩や食事などに出かけても構いませんし、戻ってきて改めてチェックインする必要性はありません。
ログインは、この点もチェックインと似ています。何かのサービスやウェブサイトにログインしたからといって、そのサイトの画面を見続けていなければならないワケではないのが一般的です。
このことが、「ログイン」の分かりにくさを、さらに複雑にしているようです。

例えばパソコンでフェイスブックにログインした状態のまま、その画面を閉じて、新たにツイッターの画面を開いても、フェイスブックにログインしたままの状態であることに変わりありません。
なのでツイッターの画面を閉じて、再度、フェイスブックの画面を開いても、同じブラウザーを使っているのであれば(←ここが重要)、ログインし直さなくてもOKです。
と、一般的にはこのようになっているのですが、そうではない例外もあるわけで、最近になってパソコンからインターネットを使い始めたシニアの方や、長い間ブランクがあったような方が、戸惑ってしまう原因のひとつになっているようです。
逆に、スマホからインターネットを使う場合は、SNSなどの専用のアプリから使うようになっていることが多いです。この場合は、そのアプリを使いはじめた時に一度ログインしてしまえばOKで、ログインし直すことは、金融機関のものを除いて、ほとんどないと思います。
このため、特にスマホで先に慣れてからパソコンを使い始めたような場合には、ログインに戸惑ってしまうのもごくごく自然なことなのです。
◆ ログインは同じでも、ログアウトはいろいろ
ログインできるということは、もちろんログアウトもできるようになっているわけですが、ログアウトに気を遣う人はあまりいないかも知れません。
どのようなタイミングあるいは操作によってログアウトすることになるかは、いろいろです。
・画面を閉じると自動的にログアウトになるタイプ
金融機関などセキュリティ重視のサービスの場合には、画面を閉じると自動的にログアウトになる場合が多いと思います。中には、一定時間パソコンの操作をしないと、自動的にログアウトになるものもあります。
・パソコンの電源を切るとログアウトになるタイプ
このタイプ、多いと思います。インストール型のワードプレスも基本的にはこのタイプ。ログイン状態を維持すると指定しても、その状態は2週間しか維持されないようです。面倒ですが、このタイプがいちばん自然で分かりやすいと思います。
・自分でログアウトしないといつまでもログインしたままになるタイプ
大手のSNSや通販サイトなどの多くは、このタイプだと思います。楽といえばそうなのですが、その分、パスワードの管理がなおざりになってしまいがちなので、注意が必要です。
また、「ログインした」ということは、ブラウザーが記憶しているということを理解しておくことが必要です。なのでブラウザーの履歴を消すと、ログインし直さなければならなくなります。
というわけで、ネット上のサービスを楽しむためには、パスワード管理をきちんとできることが大前提みたいになっています。インターネットを使う以上、避けては通れません。こちらの投稿で詳しく説明してみました。
◆ パスワードを忘れてしまったらどうするか

一昔前には、パスワードを忘れてしまい困った人が多かったと思います。
現在は、ほとんどのサービスで、パスワードを忘れてしまっても登録しているメールアドレス宛に、再設定画面のリンクをすぐに送ってもらうことができるようになっていて、とても便利になりました。
でもこのことは、自分のメールの管理も大切ということになります。普段はメッセージのやり取りなので、メールはあまり見ないという方は、どうぞご注意を。
以前、実際にいらっしゃったのですが、メールボックスが一杯になって受信不能になっていたり、メールアドレスを変えたのに、使っているサービスに登録しているアドレスをそのまま放置した状態だったりすると、この方法では、パスワードはリセットできなくなります。
◆ 二段階認証ってなに?
余談になるかもしれませんが、ログインに「二段階認証」を選択できるサービスが増えています。
これは、ログインIDにパスワードを正しく入力しても、すぐにはログインできずに、スマホに連絡が入るようになっている場合が多いと思います。
例えば、スマホの電話番号を予め登録しておいて、その番号宛に確認のショートメッセージが送られてくるものや、ログインしようとしたパソコン画面にQRコードを表示して、それをスマホで読み込ませて確認をとるものなどがあります。
私も一度だけ、身に覚えがなにのにスマホにログインの確認のメッセージが入ってビックリ仰天したことがあります。
利用頻度が高くログインした状態のまま使い続けるようなSNSでは、二段階認証にしてもそう不便ではないと思いますので、面倒でも設定しておくことを強くお薦めします。
◆ まとめ
ネット上のサービスは、どんどんと便利になりますよね。
でもそれに伴って、ニュースサイトなど有料のサービスが随分と増えました。一昔前には、インターネット上での課金サービスは無理だと言われていたように記憶しているのですが…。
また、使う側の事情も様変わりしているようです。私は、パソコン派でしたから、スマホを使いはじめた時に戸惑いましたが(こちらの投稿)、今は、逆のパターンが多いようでビックリしました。
時代は変わる、ということなのでしょう。
でも、こうしたことを気付かせてくれるのは、私の場合は、インターネットの双方向性を活用して、楽しく発信し続けているからです。
ログインの意味とパスワードをきちんと管理する大切ささえ理解しておけば、あとはそう心配するには及びません。最近インターネットを使い始めたというシニアのみなさん、どうぞ楽しみに♫
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